トレンドに敏感で、美容にもお金をかけるとされるF1層(20~34歳の女性)。
ミュゼマーケティングが、F1層の1094名を対象に行った「ヘアケア」に関するアンケート調査結果をご紹介します。
髪の長さに関わらず、美容院に行くペースは「2か月に1回」。行きつけの美容院がある人が6割を占め、決め手は、接客や金銭面より「技術力」。
美容脱毛サロン「ミュゼプラチナム」の会員組織をベースにしているため、美容脱毛をするような美意識の高い層が対象となっています。
美容院に通うペースは「2か月に1回」
回答者のヘアスタイルは、ロング32%、ミディアム52%、ショート16%。
美容院に通うペースは「2か月に1回(34%)」が最も多く、次いで「3か月に1回(29%)」。ヘアスタイル別で結果に差はなかった。
1回の美容院代は、20代前半では「5000円未満」(26%)、20代後半~30代前半では「1万円未満」(27%)が多い。
行きつけの美容院に通う理由、変える理由
行きつけの美容院は「ある」が59%と約6割を占めた。「あるが時々違う美容院も行く」が26%、「ない」が15%。
その決め手は、1位「スタッフの技術力(24%)」、2位「スタッフの接客(18%)」、3位「立地(16%)」。美容院には、接客面や金額面よりも、納得のいく仕上がりと技術力を求めていることがわかった。
一方、“美容院を変えたくなる瞬間”については、「ほかに気になる美容院を見つけた(32%)」が最も多く、「理想の髪型にならなかった(28%)」「担当者が辞めた(19%)」と続く。
「理想の髪型にならなかった」場合の対応は、「何も言わない(59%)」が断トツで多く、次いで「その場で要望を言って直してもらう(31%)」「後日連絡して直してもらう(8%)」だった。
初めて行く美容院を選ぶ際に一番重要視するポイントについては、「値段(37%)」がトップ。「口コミ(22%)」「技術(19%)」と続く結果になった。
パサつきに悩み、ツヤを重視!
髪の悩みトップ3は、「パサつき(23%)」「枝毛・痛み(21%)」「くせ毛(19%)」。
髪で一番重要なのは「ツヤ(39%)」「潤い(25%)」と続く。約2割の女性は「シルエット」を最重要視している。
シャンプー、トリートメントのこだわりは?
シャンプー、トリートメントの1本あたりの予算は「1000円未満」が4割を占める。美容院で購入している人は1割。
8割以上の人が、シャンプーとトリートメントのブランドを統一している。別々のブランドを使用している人で最も多かった理由は「効果や香りの違いを楽しむため(36%)」だった。
家でヘアパックやトリートメントなどのスペシャルケアをしている人が65%で、その頻度は「数日に1回(23%)」が最も多い。
ドライヤーについても、38%が「こだわりがある」と回答した。
ヘアスタイリングの予算と時間は?
毎朝のヘアセットにかかる時間は「5分以内(42%)」「10分以内(36%)」「約15分(17%)」と、短時間で済ませる人が多い。
ヘアアイロンを「毎日使う」人は26%。「時間がある時だけ使う」人(33%)と、「ほとんど使わない」人(34%)がほぼ同数で、「使ったことがない」人も7%いた。
ヘアスタイリング剤1個あたりの予算は「1000円未満」が最も多く、約4割を占める。
ヘアの情報はどこから?
トレンドに敏感なF1世代は、ヘアに関する情報収集をどこで得ているのか?
1位は「インスタなどのSNS(35%)」、2位が「ヘア関連のアプリ(18%)」、3位が「MERYなどのまとめサイト(16%)」。
1~3位を合わせて約7割を占め、ネット時代を反映する結果となった。
一方で「行きつけのお店の美容師」も12%を占めた。
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以上、美容師さんにとって、どのように感じる結果だったでしょうか?
なお、ミュゼマーケティングの調査全体では、ヘアケアの「美の優先度」は、スキンケア、ボディケアに次いで3番目となっています。
日本では昔から「一髪、二化粧、三衣装」と言われてきました。
髪の美しさへの意識を育てるのは、美容師さん。
この調査結果からはわかりませんが、情報を「行きつけのお店の美容師」から得ると回答する人は、シャンプーにこだわり、スタイリングに時間をかける層なのではないでしょうか。