一般社団法人日本美容サロン協議会(JABS)および美容サロンに関する議員勉強会は、2021年6月4日、河野太郎行政改革担当大臣の執務室を訪れ、「有志勉強会による美容師制度に関する提言」を手交した。
議員勉強会1年半の成果
日本美容サロン協議会(JABS)は、美容室チェーンの経営者が理事に顔をそろえる業界団体。「次の美容業界のあり方を具現化していく」をスローガンに、業界が内包する問題についての勉強会やロビー活動に取り組んでいる。
昨年は、コロナ禍で経営難にあえぐ美容室の声をまとめ、西村康稔大臣へ要望書として提出したが、今回は、美容師制度に関する提言を行った。
JABSが与党に働きかけて発足した「美容サロンに関する議員勉強会」は、上野賢一郎衆議院議員を会長、小倉將信衆議院議員を事務局長に、7名の議員が参加。
スタートから1年半で5回の勉強会を行い、今回の河野大臣への提言へとつながったという。
当日は、議員勉強会から上野賢一郎会長、小倉將信事務局長、日本美容サロン協議会から岩田卓郎副理事長(エアーエンターテイメント代表取締役)、雑賀英敏理事(トニ-アンドガイジャパン代表取締役社長)らが出席し、河野大臣と意見交換を行った。
美容師制度の改革を提言
「有志勉強会による美容師制度に関する提言」では、国家試験をサロンワークで役立つ内容に見直すことや、インターンシップ制度の復活、クールジャパン戦略に寄与する外国人美容師の就労支援、長時間労働の是正、コロナ対応への支援などを求めている。
「有志勉強会による美容師制度に関する提言」
①美容師国家試験の改革
②実践的な実務研修制度の創設
③外国人美容師に関する就労特区の支援
④美容師の働き方改革の推進
⑤美容室のコロナ対応への支援
河野大臣との意見交換後は、衆議院第一議員会館に場所を移して記者説明会を実施。提言の内容やその背景について解説を行った。