田谷は、2021年度を対象とする事業構造改革プラン「T9」を策定した。1年以内に33店舗を閉鎖するなど、収益体質の強化に向けて大なたを振るう。
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生き残り、勝ち抜くための基盤づくり
業構造改革プラン『T9』の基本方針は「収益体質の強化を図り、利益に着目した成長戦略へ転換する」。経営環境が大きく変化する中で生き残り、勝ち抜くための経営基盤づくりを迅速に進める。
具体的には、①店舗運営の再構築 ②優良顧客の囲い込み ③ブランディング力の強化 ④生産性の追求 ⑤営業・技術力の強化 ⑥商品販売の拡大 ⑦固定費の削減 ⑧経営迅速化に向けた組織再編 ⑨ESGの推進 の9項目を、2021年度(2021年4月~2022年3月)に実施する。
①店舗運営の再構築
・各店舗の地域特性や収益性を精査し、経営効率悪化サロンの処理敢行
・既存店舗の経営資源の再活性化による収益力向上
・Shampooサロンの再構築
田谷の美容室店舗数は、2021年3月末時点で117店舗。このうち3割弱にあたる33店舗を1年以内に閉店する。
特に、早い・安い・安心のファミリーサロン「Shampoo」(20店舗)の再構築を図る。
○店舗閉鎖 (期間中:33店舗)
○店舗改装・ブランド転換(期間中: 2店舗)
②優良顧客の囲い込み
・三大特典の告知を徹底
・利用実績に応じてメンバー会員特典を多様化。顧客ステータスによる差別化によってファン層の囲い込みを促進
③ブランディング力の強化
・年間イメージキャラクターを起用し、メディアを通じた季節ごとのプロモーション実施
・デジタルマーケティング(SNSやアプリ等)の活用による若年層の取り込み強化
・企業コラボレーションの推進
④生産性の追求
・人材の確保、育成、定着による戦力強化
・美容学校との信頼関係を再構築することによる美容師の受け入れ強化
・働きたい美容室としての魅力を高める新人事制度の導入
・個人適性に合わせた効率的な人員配置