男性専門美容室「MEN’S HAIR PERCUT」(メンズヘア パーカット)を展開する株式会社PERCUT(東京都世田谷区/代表:川口達也)は、自社初の郊外エリアとなる千葉・柏に出店した。
男性に特化、9年で9店舗
「MEN’S HAIR PERCUT」は、原宿の大手サロンから独立した川口達也氏が、顧客を男性にしぼって立ち上げた美容室。
ターゲットが明確で、かつ美容師は全員が正社員雇用のため、メンズヘアの技術、知識、経験を蓄積しやすく、「ビジネスマン向けのヘアスタイルが得意」という専門性を打ち出しやすい。
カット料金は、税込みで3850円とリーズナブル。「高級バーバーは行けないが、1000円カットには行きたくない」「床屋ではなく美容室に行きたいが、女性が多いと行きにくい」など、一般的なビジネスマンによくある、それでいて適度にしぼりこんだニーズの受け皿になれるサロンだ。
2013年に下北沢に1号店をオープンして以来、新宿、渋谷、中目黒に出店。さらに大阪、名古屋へも拠点を広げている。
これまではすべて都市部への出店だったが、4月23日オープンの9店舗目、千葉・柏店をもって、初めて郊外に出店した。
競合の少ない地方・郊外に勝機
街中へ出かける機会が減った人、リモートワークになって会社帰りに髪を切る機会が無くなった人、郊外や地方へ移住した人など、コロナ禍で様々な変化が起きている。
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「コロナは、今までメリットだったものを、デメリットに変えた。ウッチーさんや僕のサロンがある渋谷界隈のような“都心”は、移動に時間がかかる・単価が高い・人込みが怖い、となった。それなら、新しい挑戦をしないと」
今回の郊外初出店は、こうしたビジネスマンのライフスタイルの変化を踏まえてのことだという。
同時に、PERCUTのポジショニングを考えると郊外や地方は競合が少ないため、ブルーオーシャンとなる可能性を秘めているのもポイントだ。「都心以外のエリアは男性専門の美容室が少ないため、ニーズを探っていきたい」(PERCUT)。
今回の千葉進出を「全国、各都道府県に出店するための第一歩と位置づけている」といい、柏店の成否に注目が集まる。
なお、PERCUTでは、予約や接客にオリジナルアプリを利用しているが、「接客不要ボタン」を搭載したところ、感染予防のために会話を減らしたいというお客さまに好評だという。
ターゲットやポジショニングが明確なサロン経営で、順調に店舗網を拡大してきたPERCUT。コロナ禍の変化への対応やITの積極活用によって、さらに売上や生産性をアップさせて成長へ舵を切る。
MEN’SHAIR PERCUT柏店
千葉県柏市柏3丁目4-4 オークヒルズ弐番館1階
2021年4月23日オープン
URL:https://percut-hair.com/