新型コロナウイルス感染症の流行によりマスクが必須アイテムとなった今、マスクに隠れない「アイブロウ」「アイメイク」がその人の印象を決める重要な要素になっています。
リモートワークの増加やマスク着用の日常化により、「メイクが薄くなっている」「化粧品が売れなくなった」というニュースを耳にした方もいるのではないでしょうか?
そこで、ホットペッパービューティーアカデミーでは、コロナ禍における、アイメイク・アイサロンの利用実態についてアンケート調査を実施しました。
今回は特に「アイメイク」に関心の高い20代に絞り、調査データから見えるコロナ禍でのメイク事情をご紹介します。
文・作表 岡本 華奈子(ホットペッパービューティーアカデミー研究員)
目次
①コロナ禍で各パーツのメイクが薄くなる中、「濃くなった」と回答した割合は「目元」が最も高い!
まず、コロナ前後のメイクの変化について。調査結果では、アイメイク以外のメイクは「薄くなった」「コロナ以降使用をやめた」といった回答割合が半数近くを占めます。
一方で、アイメイク・アイブロウは薄くなった割合は他メイク項目に比べて低く、逆に「濃くなった」と回答する割合が高い結果でした。
この結果からも、コロナ禍においてもアイメイク・アイブロウが重要なパーツであることがうかがえます。
②現在の(メイクをした時の)まつげの状態を大調査!
次に、「現在の(メイクをした時の)目元」についてみていきます。
20代で最も割合が多いのは「マスカラ(黒・ブラウン)」。アイサロンメニューでは、「まつげエクステ」・「まつげパーマ」をしている人が同じ程度の割合でいることがわかりました。
その他、カラーマスカラ、カラーまつエク実施割合は他の世代に比べ2倍以上高い結果となっています。
カラーニーズについては後述しますが、まずはまつげエクステ・まつげパーマからみていきます。
③カスタマーニーズを捉えたまつげエクステ商材の進化
まつげエクステと聞くと、「派手」「若い人向けのメニュー」といったイメージを持つ方も多いかもしれませんが、現在ではまつげエクステ商材が日々進化を遂げ、従来のものとは全く別物に変わってきています。
その一つが「ツヤ」です。まつげエクステが提供され始めた2005年頃のシルクやミンクのエクステ素材は、ツヤツヤなコーティングがされていたため、「いかにもまつげエクステ!」という印象を与えるものになっていました。
ところが今は、マット加工がなされ、地まつげに近い自然な毛質に変化しています。
それ以外にも、従来よりも柔らかい素材の登場やフィットしやすい加工が施されるなど、より自然な付け心地になるよう商材が進化をしてきています。
地まつげのようなナチュラルさを保ちつつ、パッチリ目力両方をかなえられることから、今回の調査でも満足度が非常に高い結果に。
自然な付け心地から、今後40代以上のオトナ女性世代にも広がっていくのではないでしょうか。
④第二次まつげパーマブームの到来
また、まつげパーマにも変化が。
以前は、まつげパーマだけだと物足りなさを感じるなどの理由から、まつげエクステへの移行が一定数見られました。
しかし最近では、まつげをぐっと根元から立ち上げることで、従来のまつげパーマよりも地まつげを長く見せ、まぶた全体がリフトアップしたような印象を与えることができる進化系まつげパーマ「パリジェンヌラッシュリフト」が登場し、第二次まつげパーマ人気をけん引する存在となっています。
このように、「まつげエクステ」「まつげパーマ」が時代のニーズに合わせどんどん進化を遂げていることで、「自分でやるアイメイク」だけでなく、アイサロン利用が経年調査でも年々上昇しているのです。