美容師1000人に聞いた「最も効果が高いヘアケア成分」

経営・業界動向
美容師1000人に聞いた「最も効果が高いヘアケア成分」

ヘアケア化粧品やサプリメントを展開する株式会社ルーア(大阪府枚方市/代表:北本さおり)が、全国の美容師1117人を対象に「シャンプーの成分と自宅でのヘアケア」に関する調査を実施した。

ヘアケアの最重要成分は「コラーゲン」

「ヘアケアで最も重要な成分を教えてください」という質問に対し、「コラーゲン」(27.5%)という回答が最も多かった。

次いで「アミノ酸」(23.2%)「ヒアルロン酸」(21.8%)「ビタミン」(12.5%)「植物エキス」(7.1%)「植物性オイル」(6.7%)「動物性オイル」(0.7%)が挙がった。

毛髪の主成分はたんぱく質であることから、たんぱく質の1種である「コラーゲン」が最も重要という回答に至ったと考えられる。

最も優れている活性剤は「アミノ酸系」

「シャンプーに配合されている活性剤で最も優れているものを教えてください」という質問に対して、「アミノ酸系(ココイルグルタミン酸Naなど)」(36.4%)という回答が最も多かった。

次いで「たんぱく質系(ココイル加水分解コラーゲンNaなど)」(21.5%)「グルコシド系(デジルグルコシドなど)」(13.8%)「ベタイン系(ラウラミドプロピルベタインなど)」(12.1%)「タウリン系(ココイルメチルタウリンNaなど)」(6.2%)という回答があった。

活性剤の働きによって、髪や地肌の汚れが落ちる。その種類は多岐に渡るが、サロン専売品として販売されているシャンプーに多い「アミノ酸系」「たんぱく質系」の活性剤が優れていると考える人が多いようだ。

髪や頭皮に良くない活性剤は「高級アルコール系」

美容師1,117人に聞いた「最も効果が高いヘアケア成分」エルカラクトン

「髪や頭皮に良くない活性剤を教えてください(複数回答可)」と質問したところ「高級アルコール系(ラウリル硫酸Naなど)」(21.7%)という回答が最も多かった。

次いで「タウリン系(ココイルメチルタウリンNaなど)」(16.2%)「アミノ酸系(ココイルグルタミン酸Naなど)」(16.0%)「ベタイン系(ラウラミドプロピルベタインなど)」(15.8%)「グルコシド系(デジルグルコシドなど)」(14.8%)「石けん系(ラウレス-3酢酸Naなど)」(14.8%)が挙がった。

「高級アルコール系」活性剤は、市販のリーズナブルなシャンプーに使われることが多い。しかし「洗い残しがあると、頭皮が炎症を起こすから」(30代女性・愛知県)や「洗浄力が強すぎて、頭皮に存在する善玉菌を殺してしまうから」(40代男性・鹿児島県)などの理由から名前が挙げられたようだ。

また、2番目に挙げる人が多かった「タウリン系(ココイルメチルタウリンNaなど)」(16.2%)については、「髪の毛のキューティクルを壊すから。頭皮へのダメージ」(20代女性・福島県)や「活性化しすぎて肌が荒れることが心配です」(40代男性・東京都)などを理由に選んだ人が多かった。

一方で「優れている活性剤」として最も回答が多かった「アミノ酸系」活性剤を挙げる人が、16.2%いることもわかった。「アレルギー等の注意が必要」(40代男性・新潟県)などの理由から、髪や頭皮に良くないと考える人も多いと考えられる。

トリートメント効果が高いのは「カチオン界面活性剤」

「トリートメントに配合されている活性剤で効果が高いものを教えてください(複数回答可)」という質問に対し、「カチオン界面活性剤(ステアリルトリモニウムブロミドなど)」(31.3%)という回答が最も多かった。

この他に「クリーム基剤(セテアリルアルコールなど)」(30.6%)「コンディショニング剤(ホホバ油、アボカド油、スクワランなど)」(26.9%)「毛髪保護たんぱく、アミノ酸成分(加水分解コラーゲンなど)」(24.7%)「ノニオン界面活性剤(セテス-2など)」(23.0%)「pH調整剤(酸)(リンゴ酸など)」(5.3%)が挙がった。

カチオン界面活性剤は「陽イオン界面活性剤」とも呼ばれており、静電気を防止する効果や殺菌性などがあるとされている。それらを高く評価している人が多いと考えられる。

注目のヘアケア成分「エルカラクトン」

「エルカラクトンという成分をご存知ですか?」と質問したところ、63.9%の人が「はい」と回答した。

エルカラクトンは植物(菜種)由来のヘアケア成分で、ドライヤー、ヘアアイロンなどの熱によって毛髪と反応、結合し、補修するアンチエイジング素材として注目されている。

普段のドライヤーなどで剥がれ落ちてしまった髪の凹凸部分に成分が入り込み、キューティクルを閉じてくれる働きがある。これによって髪の内部の水分やたんぱく質が流出しにくくなり、湿気などの余分な水分が外側から入りにくくなるため、膨張やくせを抑えることができるとされている。

また、「エルカラクトンはどのような点が優れていますか?(複数回答可)」と質問したところ、「キューティクルを整えてくれる」(38.3%)という回答が最も多かった。

その他「くせ毛やうねりを抑えてくれる」(34.0%)「紫外線などのダメージに強くなる」(32.3%)「湿気による広がりを抑えてくれる」(29.1%)「まとまりが良くなる」(19.4%)「ハリ・コシがアップする」(13.6%)「静電気が起きにくくなる」(5.3%)などの回答があった。

日々のケアの重要性

「綺麗な髪を作るには自宅でのヘアケアが重要ですか?」と質問したところ、実に8割以上の人が「非常に重要」(31.8%)「ある程度重要」(52.3%)と回答した。

さらに「良いシャンプーを使えば綺麗な髪は作れますか?」という質問に対し、同じく8割以上の人が「はい」(81.3%)と回答している。

また「自宅でのヘアケアで大切なこと」について質問したところ「洗髪後は、髪の毛を完全に乾かす」(20代女性・東京都)「しっかりと予洗いする」(30代女性・群馬県)「日々のシャンプー、トリートメントこそ良いものを使ってほしい」(30代女性・大阪府)など、日々のヘアケアを重要視する意見が多く挙げられた。

一方で、「ヘアケア商品を使うことと同じくらい、ストレスの緩和や睡眠時間の確保が大事です」(40代男性・秋田県)という規則正しい生活習慣を挙げる回答も寄せられている。

今回の調査で、美容師が考える「髪や頭皮に効果の高いヘアケア成分」は、コラーゲンなどのたんぱく質系(27.5%)やアミノ酸系(36.4%)が最も多いことがわかった。

また、トリートメント効果が高いカチオン界面活性剤や、ドライヤー、ヘアアイロンなどの熱によって補修するエルカラクトンなどのヘアケア成分にも注目する人も多いといえる。今後は店舗や店販でも、これらの成分に注目した商品展開が期待されそうだ。

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「シャンプーの成分と自宅でのヘアケア」に関する調査
■調査日
2021年1月18日(月)~19日(火)
■調査対象
全国の美容師1,117人
■調査方法
インターネット調査
■モニター提供元
ゼネラルリサーチ

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