美容室の空きスペースをフリーランス美容師やネイリスト、エステティシャンが利用できるように美容室経営者と女性技術者らをマッチングする「Beauty Venue Pro」(ビューティーベニュープロ)、女性技術者とそのサービスを受けたい一般女性をマッチングする「Beauty Venue」。
Beauty Venueを運営する⽇本美容創⽣株式会社(JBIRC/東京都千代⽥区/代表取締役:金山宇伴)は、2020年4月に設立されたスタートアップ企業だ。
女性の活躍につながるサービスとして、東京都の運営するスタートアップ支援事業「NEXs Tokyo(Nexus Ecosystem Xs Tokyo)」の会員スタートアップに採択された。
美容室を地域のプラットフォームに
Venue(べニュー)とは、英語で「開催地」「会場」などの意味を持つ。
全国25万軒の美容室を地域に根ざした女性の社交場(ビューティーべニュー)と捉え、サロンオーナー・⼥性の技術者・ユーザーの三者をつなげるマッチングサービスが「Beauty Venue」「Beauty Venue Pro」だ。
女性が活躍する場をつくることで、地域のコミュニティーづくりや、都市部の医療連携により過疎化が進む日本での健康な町づくりの実現を目指すという。
サロンオーナー・技術者・ユーザーの三者をマッチング
「Beauty Venue」は女性技術者と一般女性ユーザーをつなげ、「Beauty Venue Pro」は設備・スペースを貸したいサロンオーナーと施術場所を探している女性技術者をつなげる。
「美容室のオーバーストア化などによりフリーランスが増加し、稼働していない施術スペースなども問題となっている昨今、三者をつなげる美容業界の新しいマッチングサービスを提供する」(⽇本美容創⽣)。
技術者の利用は簡単な3ステップ。希望する場所を見つけ「予約」し、許可が出たら使用時間分の金額を「決済」、予約した場所に行き「利用」できる。
東京都のスタートアップ支援事業「NEXs Tokyo」
今回、⽇本美容創⽣が会員スタートアップとして採択された「NEXs Tokyo」は、東京都が運営するスタートアップ支援事業。
会員スタートアップになったことで、NEXs Tokyoのオンラインサロン、コミュニティスペースを利用することができる。
美容室を起点としたシェアリングエコノミーが社会的意義と将来性のある事業だと評価されたことで、こうしたサポートを受けられるようになったということであり、同社にとっては今後の事業展開に弾みがつきそうだ。
「サロン経営の安定化」「地域経済の安定化」に寄与するサービスに成長させられるか否か、スタートアップ企業の今後に注目が集まる。
⽇本美容創⽣株式会社(JBIRC)
2020年4⽉設⽴。美容室のプラットフォーム化という新産業の創⽣を⾏い、昨今、地⽅の地域社会が抱える、少⼦⾼齢化、核家族化、⼈⼝の都市部への流出などにより「地域の繋がり」「経済・社会の持続性」「医療」の縮⼩や持続性の低下といった社会課題を美容室が地域のコミュニケーションステーションの役割を担うことで解決へ導き、「⼥性の活躍の場」美容室の持続可能な経済活動の実現を目指す。
【HP】https://jbirc.jp
【代表者】代表取締役 ⾦⼭宇伴
【本社所在地】東京都千代⽥区九段南⼀丁⽬5番6号 りそな九段ビル5階
【事業内容】
・シェア対象物を美容室にしたマッチングサービス
・Beauty Venue Pro / Beauty Venue(https://pro.beautyvenue.app)の開発・運営
【保有特許】
「スペシャリスト」「ユーザー」「美容室」を“つなげる”マッチングサービス(特許2018-185692)