今年4~6月は多くの美容室が売上を落としたが、特に街中の大型店舗が不振だった。一方、住宅街の小型店舗では、人混みや遠出を避ける地元客の新規獲得があったという話はしばしば耳にする。
Googleマイビジネスを活用した集客支援サービスを手がける株式会社エフェクチュアルは、美容室の選び方に変化はあったのか、何を重視して選んでいるのか、美容室で商品を買うかなどについて調査を行った。
※調査期間:2020年7月15日〜7月17日(マクロミルによるインターネット調査)/回答者:20〜69歳の男女100人
地元の美容室を選ぶ人が6割
新型コロナの影響で、美容室の選び方が変わったかとの問いには、6割の人が地元の美容室に通っていると回答した。
元々、地元の美容室に通っていたという人(43%)に、「遠出や人混みを避けるため、中心街から地元の美容室に変えた」という人(18%)が加わり、大きく伸びた。
過半数の人が「自宅や職場に近いこと」を重視
美容室を新たに探す際、何を重視するのか。
最も多い回答は「自宅・職場から近いこと」(54%)で、過半数の人が重視している。一方、「中心街にあること」と回答した人は13%と少なく、外出機会の減少やリモートワークの影響がありそうだ。
美容室や美容師への評価から選ぶという人は、「予約ポータルサイト(ホットペッパービューティーなど)の口コミ」(31%)、「美容室・美容師が有名であること」(16%)と続き、ここ数年で利用が進む「地図検索サービス(Googleマップなど)の口コミ」も14%となった。
化粧品を地元・ネットで買う人が増加
化粧品をどこで買うかについても、新型コロナによって変化があったかを聞いたところ、「以前と変わらず、地元の店舗をメインに利用している」が27%と最多だった。
「中心街の店舗から地元の店舗に変えた/地元の店舗が多くなった」と合わせると、地元の店舗で化粧品を買う人は35%に上る。
また、ネット通販の利用者が大きく伸び、元々ネット通販がメインだった人と「実店舗からネット通販での購入に変えた/ネット通販が多くなった」という人を合わせると44%を占める。
新型コロナウイルスが生活行動に与えた影響はやはり大きく、人混みや遠出を避ける傾向が見て取れる。
美容室での購入経験者も多数
美容室で商品を買ったことがあるかとの問いには、多くの人が購入経験があると回答した。
「髪に関する商品(シャンプー、スタイリング剤、ドライヤーなど)を購入したことがある」(46%)が半数近くを占め、「化粧品(スキンケア化粧品やメイク用品など)を購入したことがある」(15%)、「それ以外の商品を購入したことがある」(3%)を合わせると、実に64%もの人が購入経験がある。
ちなみに、15~69歳の男女1万3200人を対象に調査した「美容センサス2020年上期」(リクルートライフスタイル ホットペッパービューティーアカデミー)では、店販を購入したことがある人は女性34.7%、男性35.6%。今回のエフェクチュアルによる調査は母数が小さいため、美容意識の高い層にやや偏っている可能性はありそうだ。
地元の店舗で化粧品を買う場合、ドラッグストアやスーパーの化粧品売り場、化粧品専門店、駅ビルに入っているバラエティーショップなど、様々な業態が考えられるが、「カウンセリング化粧品を相談して買える場所」は少ないため、地元の店舗を利用する人が増えていくに伴い美容室での購入意向も高まるのではないだろうか。
ウィズコロナの時代には、これまで以上に「地域のお客さまに支持される美容サロン」「カウンセリング販売のできる地域密着型サロン」が求められることになりそうだ。
Googleマップで地域集客、無料WEBセミナー開催
なお、エフェクチュアルでは、Googleマップを活用した地域集客についての無料WEBセミナーを予定している。
8月25日(火)11時より、 ライブ配信。今回のアンケート結果も交えて、ウィズコロナ時代に強い「地域密着型サロン」の集客方法などを紹介する。
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