新型コロナウイルスへの対応は長丁場になると言われる中、ウィズコロナを意識し、3密を避けた造りの美容室が誕生した。
〝ヘアサロンデザイン2.0〟をうたうのは、2020年7月7日にオープンした東京・赤羽の「hair maison blessing(ヘアー メゾン ブレッシング)」。
席の間にアクリル板を設置、抗菌作用のある壁紙を採用し、換気能力に配慮するなどの衛生対策とデザイン性を両立することで〝安心×おしゃれ〟な空間を提供する。
目次
赤羽の地域密着型サロン
荒川を渡れば埼玉という立地の赤羽は、安価で楽しめる飲み屋街で知られる。
その一方、JR埼京線など5線が乗り入れる便の良さから、再開発の進む西側を中心にファミリー層に人気の住宅地でもある。
hair maison blessingの運営元である株式会社Kamibitoは、赤羽に3店舗、北赤羽に1店舗のサロンを地域密着型で展開しており、既存店、新店ともに、カット料金は4500円前後だ。
遠出や人混みを避けるため地元の美容室に新規客が増えたという話もある中、コロナへの徹底対策を打ち出したサロンが地域密着型から誕生したのは興味深い。
コロナ感染予防を徹底
〝ヘアサロンデザイン2.0〟の特徴は、次の通り。
①間隔をあけアクリル板で仕切ったセット面
②抗菌タイプの壁紙
③オープンなカラー調合スペース
④おしゃれに仕切った受付
⑤手荷物はロッカーで自己管理
⑥空気清浄機を設置
⑦雑誌の代わりにタブレット
間隔をあけ、アクリル板で仕切ったセット面
ソーシャルディスタンスを守るため、5席置けるところを3席のみとし、席の間はオシャレなアクリル板で仕切った。
仕切りは取り外しが可能なため、コロナが収束すれば席数を増やすことができる。
壁紙は抗菌タイプ
病院の壁にウイルスを不活化する抗菌クロスが張られているように、hair maison blessingでも抗菌の壁紙を採用。
オープンなカラー調合スペース
狭いバックヤードでのヘアカラー調合は、密室での作業になりがち。そこで、カラーラボとしてお客さまからもよく見えるオープンな設計とした。
スタッフが密集することもなく、換気も十分できる。オープンカウンターとすることでカフェのような雰囲気になっている。
受付はおしゃれに仕切り
対面での接客となる会計時も安心して利用でき、かつ圧迫感がないよう、サロンの雰囲気に合う仕切りを設置。
手荷物はロッカーで自己管理
手荷物を預かるために手が触れることもリスクと捉え、ロッカーを設置。お客さまが自分で入れて出す自己管理とした。
空気清浄機を設置
フロアとシャンプーブースには、ダイソンの空気清浄機を設置している。
雑誌の代わりにタブレット
来店客やスタッフなど大勢の人が触ることを踏まえ、雑誌の代わりにタブレット端末(iPad)を用意。都度、消毒を行い、清潔な状態で提供する。
デザインチェンジが可能なサロン
hair maison blessingが提唱するヘアサロンデザイン2.0は〝安心×おしゃれ〟がポイント。
お客さまが安心して利用できる徹底した衛生対策を行いつつ、見た目の良さ、居心地の良さに配慮した。
同店はこれをコロナスタンダードと呼ぶ一方、デザインチェンジが可能な設計とした。いずれコロナが収束すれば、席数を増やし、仕切りを外して生産性を高められるよう臨機応変な対応ができるデザインだ。
美容室は髪を整えるだけでなく、癒し、贅沢なひと時といった〝日常に寄り添ったエンターテイメント〟でもある。
店内の消毒、マスクの着用や手洗いの徹底はもちろん、店舗の造りからも圧迫感のない安心感を——。
ヘアサロンデザイン2.0には、コロナ対策を考慮したデザインでありながら、家のようにホッと落ち着ける空間でありたい、髪を通して幸せを感じてもらいたいとの願いが込められている。
hair maison blessing
▽住所:115-0055 東京都北区赤羽西1-28-6 seed leaf1階
▽電話:03-6454-3855
▽店長:菅原祥
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