名古屋の名店ギブソンズ破産 ピーク時から売上半減、コロナショック受け止めきれず

経営・業界動向
名古屋の名店ギブソンズ破産 ピーク時から売上半減、コロナショック受け止めきれず

名古屋を中心に美容室「Gibson’s」を展開する株式会社ギブソンズ(名古屋市中村区/代表:芦田寛次)が破産手続きに入る。

負債総額は約2億4800万円(2019年9月期決算時点)。すでに事業を停止し、名古屋地裁への破産申請は弁護士に一任している。東京商工リサーチが発表した。

ピーク時は松坂屋に本店、年間売上高6億円超

名古屋で百貨店といえば、松坂屋がひとつ格上として扱われる。ピーク時はギブソンズの本店として「ギブソンズ スターゲイツ」を松坂屋本店に構え、エステティックサロンを含めて8店舗を展開。2008年の売上高は6億円を超えていた。

創業は1997年で、一宮市や春日井市にも出店エリアを拡大。2006年からは集客力のあるショッピングモールなどに高級感のあるサロンを出店していた。

女性誌や美容メーカーから撮影依頼やメーカー外部講師の仕事も請けていた知名度のあるサロンのひとつ。コンテストやヘアショーにも精力的に参加し、ドイツ、フランス、アメリカなど海外での研修制度もあった。

コロナでテナント店休業、営業再開までの人件費重く

近年は業績が低下し、順次、店舗を閉鎖。店舗開設の借入金もふくらみ、自社物件の店舗兼従業員寮を売却するなど経営改善を図っていた。

2019年9月期の売上高はピーク時の半分以下。新型コロナウイルスの影響でショッピングモールが休業となり、テナント店は営業ができなくなった。

営業再開までの人件費などの負担が重く、資金繰りがひっぱくし、破産手続きをとるに至った。


(編集部より)

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