「シャンプーが切れる日と髪を切りたい日は違う」 ミルボンがスマートサロンの巨大ポスター 

経営・業界動向
「シャンプーが切れる日と髪を切りたい日は違う」 ミルボンがスマートサロンの巨大ポスター 

スタイリストと顧客の隠れた本音が露わに。渋谷と梅田で交通広告を展開

2023年1月の1号店オープンから2年が経ち、国内50都市62店舗まで増えたミルボンスマートサロン

東京と大阪の2都市で交通広告を行い、美容師とお客さまの双方に対して認知度アップを図る。

店販の“あるある”を解消するスマートサロン

2025年3月24日から30日まで渋谷駅、31日から4月6日まで梅田駅に巨大ポスターを掲出し、デジタルサイネージを展開する。

交通広告では、買わないかもしれないのに聞きづらいというお客さま、押し売りと思われたくない美容師の心の声など、店販がスムーズにいかない“あるあるな理由”を描いた。

また、いつでも買える利便性、気軽に買って試せるサンプルサイズの店販コーナー「DAGASHI(ダガシ)」や、AIによる診断で香りから選べる「KAORIUM(カオリウム)」などの仕組みを紹介している。

サンプルサイズの商品がたくさん並び、まるで“駄菓子屋さん”のようなワクワク感のあるDAGASHIコーナーはスマートサロンの特徴のひとつ
香りを言語化するAI「KAORIUM」(セントマティック社)で自分が内心で望んでいた香りに出会える
価格を聞くのは気がひけるという人は、セット面に置かれたタブレット端末で施術の待ち時間に確認できる
施術中に商品を美容師が会話でプッシュしなくても、セット面のタブレット端末やお客さまのスマートフォンに情報を届けられる
サロンの仕上がりを保つために欠かせないホームケア。商品情報はもちろんスタイリング方法なども、お客さまがいつでも自分のスマホで確認できる
24時間いつでもどこでも店販品を注文できる。自宅に届くためサロンから手ぶらで帰れる
渋谷駅の掲出場所は東京メトロ半蔵門線地下2階コンコースの田園都市線改札近く。終日、多くの人が行き交う
札幌から鹿児島まで全国のスマートサロンを一挙紹介。オージュアを連想させる鮮やかなカラーの交通広告で空間をジャックして人目を引いていた

ミルボンアイディー会員は年内に100万人へ

スマートサロンのベースとなるのは、milbon:iD(ミルボンアイディー)によるBtoBtoCシステム。2025年中に会員数が107万人となる見込みで、スタート当初の目標から1年前倒しで100万人を突破することになりそうだ。

ミルボン「スマートサロン」1号店のMINX渋谷店。オージュアがズラリと並ぶ
ミルボン商品がずらりと並ぶスマートサロン(写真は取材時

一方、スマートサロンについては、2024年中に100軒の目標に対して約6割にとどまっている。昨年下期からは既存店のサポートに重点を置いており、2025年の取り組みとしてはまず課題の解消を優先したうえで店舗数の再拡大を図る考えだ。

リアルとデジタルをかけ合わせることで「探す、試す、発見する、選ぶ」の楽しさを提供するスマートサロン。一層のフォローアップによる既存店の強化、そして認知拡大による新規店の獲得によって成長にドライブをかける。

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