
ミドリムシ関連商品を展開するユーグレナの2024年12月期通期決算(2024年1月~12月)は、売上高476億1800万円で前年同期比2.4%増となった。
新社長のもと、事業のスリム化を図った結果、7年度ぶりに営業利益が黒字となった。売上高についても、サティス製薬グループの子会社などで売上高も伸長し、過去最高を記録した。
売上高、調整後EBITDA、営業利益、経常利益、純利益
2024年12月期(2024年1月~12月)※連結
売上高
476億1800万円(前年同期比2.4%増)
調整後EBITDA
43億2900万円(同94.8%)
※編集注)調整後EBITDAは「EBITDA(営業利益+のれん償却費及び減価償却費)+助成金収入+株式関連報酬+棚卸資産ステップアップ影響額」として算出。キャッシュフロー重視の経営やグローバル展開を行う企業で導入されている。
営業利益
3億円(ー)
経常利益
4億3100万円(ー)
親会社株主に帰属する当期純利益
△6億5000万円(ー)
セグメント別の業績概要
事業 | 売上高 (百万円) | セグメント利益 (百万円) |
ヘルスケア | 44,347 (7.2%増) | 2,953 (102.8%増) |
バイオ燃料 | 934 (67.2%減) | △410 (ー) |
その他 | 2,347 (3.3%増) | △586 (ー) |
主な取り組み
2024年12月期(2024年1~12月)は、サティス製薬グループを連結子会社化した他、新素材の開発や商業生産体制の構築に取り組んだ。
〇 社長交代により若原智広、植村弘子の両氏がCo-CEO(共同経営責任者)に就任(1月)
〇 DHAを豊富に含む新素材「オーランチキトリウム」の商業生産開始(1月)
〇 サティス製薬グループ(サティス製薬・日本ビューテック・ナユタ)の完全子会社化(2月)
〇 次世代バイオディーゼル燃料「サステオ」が、クボタの小型クラスミニショベルに使用可能なバイオ燃料として承認(4月)
〇 新しい化粧品原料「パラミロン原末(ユーグレナ多糖体)」を開発(11月)
〇 化粧品の最上位ラインとして「NEcCO(ネッコ)スーペリア」をサロン専売品として発売(11月)
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今後の予定
2025年12月期(2025年1~12月)以降は、以下の取り組みを進める。
〇 希望退職に58名が応募。組織をスリム化(3月)
〇 遺伝子解析サービス事業を完全子会社であるジーンクエスト社へ承継(7月)
〇 ユーグレナの機能性に注目した新たな商品を発売(2025年度以降)
〇 サティス製薬との連携強化によるOEM受託営業の強化(2025年度以降)
〇 マレーシア、フィリピン、モンゴルでの商品販売(2025年度以降)
通期の業績予想
ユーグレナは業績予想を売上高、調整後EBITDA、営業利益のみ公表している。
2025年12月期(2025年1月~12月)※連結
売上高
480億円(前年同期比0.8%増)
調整後EBITDA
50億円(同15.5%増)
営業利益
12億円(同298.8%増)
経常利益
―(―)
親会社株主に帰属する当期純利益
―(―)
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