
石破首相への批判が殺到している商品券問題。
これが、自民党の文化だったとの指摘や、官房機密費という国のお金を使ったのではないかという疑惑が出てきています。
今回の「週刊タイパニュース」では、この商品券問題についてさらに深掘りします。
石破首相の商品券問題で更なる疑惑
こんにちは!ジャーナリストでVTuberとしても活動している宮原健太です。
前回、石破首相が新人議員へ10万円分の商品券を配布した問題について取り上げました。
政治資金規正法という法律に抵触する可能性もあるという話でしたね。
今回は、この商品券問題に関する更なる疑惑について解説していきます。
商品券は歴代政権で配布されていた!?
1つ目は商品券配布が自民党の文化だったのではないかという疑惑です。
実は前の総理大臣である岸田文雄氏も、自身がまだ首相だった2022年12月に、国会議員に10万円分の商品券を配布していた事が発覚。
また、今は亡き安倍晋三首相も、2012年の衆院選で初当選した議員に対して、選挙から間もない頃に10万円分の商品券を渡していたことが分かりました。
しかも、これらは全て、石破首相の時と同じように、首相公邸での会食に合わせて商品券を送っていたのです。
そのため、歴代の自民党政権の慣習として行われていたと見られています。
商品券には国のお金が使われていた?
2つ目は国のお金である官房機密費を使っていたのではないかという疑惑です。
官房機密費というのは、その使途について明らかにしなくて良いとされている国のお金で、秘密外交などに使われているのではないかなどと指摘されてきました。
ただ、この官房機密費の使途について、2002年に共産党が内部資料を秘密裏に入手して公開したことがありました。
その中には「商品券」という項目があり、312万円もの金額が記載されていたのです。
こうした過去があり、歴代政権に渡って商品券が配られていたことから、今回の石破首相も本当は私費ではなく、国のお金が使われていたのではないかと疑われています。

議員の間で不適切な利益供与
今回、明らかになった国会議員への商品券配布文化。
その裏には、国会議員個人への寄付が法律で厳しく制限されているなか、法の穴を無理やり突くことで利益供与をしようとする、極めて不適切な実態が見え隠れしています。
日本の政治は商品券を議員間で送り合わないと成り立たないのかと考えると、嘆かわしいばかりです。
次回はまた別のニュースについて解説します!
ぜひ、お楽しみに!

宮原 健太
ジャーナリスト、YouTuber
1992年生まれ。2015年に東京大学文学部を卒業し、毎日新聞社に入社。宮崎、福岡でさまざまな事件、事故、災害現場の報道に携わった後、東京政治部で官邸や国会、政党や省庁などを取材。自民党の安倍晋三首相や立憲民主党の枝野幸男代表の番記者などを務めた。2023年に独立してフリーで活動を開始。文春や集英社、PRESIDENT Onlineや現代ビジネスなど様々な媒体に記事を寄稿している。YouTubeチャンネル「記者VTuberブンヤ新太」ではバーチャルYouTuberとしても活動しており、日々のニュースを分かりやすく解説している。
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編集/大徳明子 文・図表/宮原健太(ジャーナリスト)
