タグ機能でターゲットを絞って配信可能
お客さまとのチャットを管理しやすくするため、Number76 TokyoではLINEチャットのタグ機能を活用している。
タグ機能は、ユーザーごとにタグを設定することができる。同じタグが付いたユーザーをチャット一覧からまとめて確認できるほか、タグ付けしたユーザーを対象にメッセージを配信するなどの活用が可能だ。
「私たちは担当しているスタイリストの名前をタグ付けして管理しています。タグをつけていると、そのスタイリストが担当するお客さまだけにメッセージを配信できます。たとえば、『この期間は夏休みをいただきます』のような案内を一人ひとりに連絡することなく、一度の配信で済むので、とても便利です」(五味さん)

手間や予算をかけずに手軽にリピート集客
Number76 TokyoではLINEチャットの活用以外にも、LINE公式アカウントのメッセージ配信を使ったリピート集客施策を行っている。
「自分たちでLINEのメッセージ配信用のカレンダー画像を作成し、お得にご利用いただける日をメッセージでお知らせしています。たとえば店の名前にちなんで7と6のつく日は5%オフになるのですが、LINE公式アカウントでお知らせを続けてきたことでお客さまに定着してきました。今では週末・平日にかかわらず、その日を狙って来店するお客さまが増えています」(砂田さん)
小規模なサロンがマーケティング施策や販促を行うのは、手間も予算もかかってしまうものだが、LINE公式アカウントを利用すれば手軽に取り組める。
「ほかにもLINE公式アカウントを友だち追加しているユーザーに限定したスペシャルチケットの販売など、お得にご利用いただける情報を配信しています。また、毎月お得なキャンペーンを行っていて、たとえば今月はお友達を紹介していただければ10%オフ、先月はワックスやシャンプーなどの店販品を10%オフにするキャンペーンをメッセージでお知らせしました」(砂田さん)

LINE公式アカウントを活用して月替りのキャンペーンを手軽に多様に行うことで、既存顧客の満足度アップや定着につなげている好例だ。

いまやLINEは日本国内で月間9700万人(2024年12月末時点)が利用していることもあり、日本人のお客さまは「毎月クーポンがもらえる」などと説明すれば、ほぼ100%の人がサロンのLINE公式アカウントを友だち追加してくれるという。一方、外国から来た旅行客はLINEを使っていない人も少なくないが・・・・・・。
「外国人の旅行者のお客さまが、わざわざお店でLINEアプリを入れて友だち追加してくれたこともあります。1年後にまた来ます、とお話しされていました(笑)」(五味さん)
LINE公式アカウントの便利さを明るい笑顔とともに語ってくれた五味さんと砂田さん。LINEがサロンの味方だということを実感した取材だった。
なお、LINE公式アカウントでは新たなプランとして「チャットProオプション」の提供を3月4日からスタートしている。チャット履歴の保存期間が5年間に伸びたり、新機能のカスタムフィルターが実装されたりと、サロンワークの現場を助け、ビジネスをさらに成長させるのに役立ちそうだ。
■ 取材協力
Number76 Tokyo
▽東京都渋谷区神宮前4-9-2 2F
▽公式サイト=https://japan.number76.com/
■ 提供
LINEヤフー株式会社
撮影/漆戸美保