経営・業界動向

資生堂、美のサイエンス体験施設オープン 研究員と生活者の交流を強化

資生堂は2025年1月22日、「Shiseido Beauty Park(資生堂ビューティーパーク)」を横浜市のみなとみらい21地区にオープンした。2019年4月に開設された研究開発拠点「資生堂グローバルイノベーションセンター」の1、2階をリニューアルしてつくられた。

13種の測定で美を追求

資生堂ビューティーパークでは、3つの体験ができる。

1つ目は「美の検診」。肌の角層タンパク、鼻の骨格、歩き方など13種の測定が行われ、一人ひとりにあった美容習慣や生活習慣のアドバイスをもらうことができる。

美の検診サービスは2025年3月1日から開始。事前予約が必要で、料金は税込3万円
13種の測定結果より、3年後やその先の未来の顔が予測できる

2つ目は新しい食体験。薬食同源の考え方に基づき、薬膳の専門研究員が監修したメニューが提供される。

月替わりの薬膳プレートや4種のハーブを使った薬膳カレーなど、美と健康をつくるメニューが並ぶ
ベリーとくるみのソイマフィンやガトーショコラ。スイーツやドリンクメニューも充実

3つ目は映像体験。厳しい雪山や広大な氷山などの映像を見ることで、心身にポジティブな影響があるとされるAWE(オウ)体験が味わえる。

世界最大級の16K大画面シアターで大迫力の映像を楽しめる

肌・身体・心のつながりに着目

施設のコンセプトは「肌・身体・心がつながるサイエンスで、あなただけの美が、目を醒ます」。

資生堂は皮膚科学と感性科学をデータサイエンスと組み合わせて研究を進めてきた。その独自の先進サイエンス「Beauty Artscape®」を体験できる施設として開設した。

施設は研究員と生活者が交流する場でもある。消費者のニーズを的確に理解し、新たな商品の研究開発につなげる。

Shiseido Beauty Park 価値共創室室長の横尾美星氏は「皆様がこれまで気付きもしなかったような新たなご自身の美に気付く場、そして次の時代の美を切り拓く場としてまいります」と話した。

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取材/大徳明子 取材・文・撮影/岡村幸治 ※アイキャッチ画像はオフィシャル提供

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