中居正広氏の女性トラブルを巡って、フジテレビが危機的状況に陥っています。
企業ガバナンスが問われる事態にまでなってしまった背景には何があるのか？
今回の「週刊タイパニュース」では、中居正広＆フジテレビ問題について解説します。
フジテレビからスポンサー撤退！
こんにちは！ジャーナリストでVTuberとしても活動している宮原健太です。
昨年末から週刊誌報道で話題となった女性トラブルを巡って、中居正広氏が芸能界を引退することになりました。
それだけでなく、フジテレビにおいて女子アナを芸能人にアテンドする文化があったのではないかと見られており、スポンサーが撤退する事態にまで発展しています。
どうしてここまで大きな問題になってしまったのでしょうか。
発端は中居正広氏の女性トラブル
事の発端は中居正広氏に関する女性トラブルの週刊誌報道でした。
中居氏がフジテレビの女子アナであるX子さんを自宅マンションに招いて２人きりで会食をした際に、意に沿わない性的行為を強要したとしてトラブルとなり、多額の示談金を支払うことになりました。
また、トラブルによってX子さんは精神疾患を引き起こしてしまい、職に復帰することなくフジテレビを退職することになってしまいました。
（なお、中居氏は事務所を通してトラブルの存在を認めて謝罪しています）
これだけなら、個人間トラブルのようにも思えますが、実は中居氏とX子さんをフジテレビの幹部Aが引き合わせたのではないかという疑惑も出てきてしまったのです。
フジテレビの幹部がトラブル関与？
フジテレビの幹部が女子アナを芸能人にアテンドし、その中で性加害が起きていたとしたら、それは人権侵害であり、会社や業界を巻き込む大問題となります。
ただ、週刊文春は初報では「幹部AがX子さんを中居氏のマンション飲み会に誘い、そこでトラブルが起きた」としていたのですが、その後に「中居氏がX子さんを直接飲み会に誘い、幹部Aはそれまでの仲を取り持っていた」と訂正しており、トラブルにどこまで幹部Aが関わっていたのかは不明瞭になっています。
（フジテレビはトラブルがあった飲み会自体への幹部Aの関与は否定しています）
別の問題も次々と浮上
しかし、幹部Aが開いた別のホテル飲み会で、女子アナが男性タレントから裸で迫られたという報道も出ており、中居氏のトラブルとは別に検証しなければならない問題も次々と出てきています。
また、中居氏のトラブルではX子さんからフジテレビに被害相談があったにもかかわらず、会社が問題を隠蔽するような対応をしていたことも明らかになってしまったのです。
次回はフジテレビの酷すぎる対応について解説します。
ぜひ、お楽しみに！
宮原 健太
ジャーナリスト、YouTuber
1992年生まれ。2015年に東京大学文学部を卒業し、毎日新聞社に入社。宮崎、福岡でさまざまな事件、事故、災害現場の報道に携わった後、東京政治部で官邸や国会、政党や省庁などを取材。自民党の安倍晋三首相や立憲民主党の枝野幸男代表の番記者などを務めた。2023年に独立してフリーで活動を開始。文春や集英社、PRESIDENT Onlineや現代ビジネスなど様々な媒体に記事を寄稿している。YouTubeチャンネル「記者VTuberブンヤ新太」ではバーチャルYouTuberとしても活動しており、日々のニュースを分かりやすく解説している。
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編集／大徳明子 文・図表／宮原健太（ジャーナリスト）
