
全国に1000店舗以上を展開する業務委託サロン最大手のAgu.。
運営会社のAB&Companyの2024年10月期決算(2023年11月~2024年10月)は、売上収益が前年比8.3%増の181億8300万円だった。
本業のもうけを示す営業利益はインボイス制度導入の影響により、同3.5%減の17億4000万円となった。
AB&Company通期決算
2024年10月期決算(2023年11月1日~2024年10月31日)※連結
売上収益
181億8300万円(前年比8.3%増)
営業利益
17億4000万円(同3.5%減)
税引前利益
15億8100万円(同6.0%減)
当期利益
10億7600万円(同4.1%減)
親会社の所有者に帰属する当期利益
10億7600万円(同4.1%減)
※当期包括利益合計額 10億7800万円(同4.0%減)
セグメント別の業績概要
事業 | 売上収益 (百万円) | セグメント利益 (百万円) |
直営美容室運営 | 14,847 (同7.0%増) | 139 (同66.1%減) |
フランチャイズ | 2,693 (同18.6%増) | 1,097 (同17.8%増) |
インテリアデザイン | 2,392 (同1.7%増) | 114百万円 (同46.3%減) |
美容室の直営事業は売上こそ前年比7.0%と伸長したものの、新規出店に伴うコストおよびインボイス制度の影響により売上原価が増加した結果、利益は前年比66.1%減と落ち込んだ。
2023年度 | 2024年度 | 増減 | |
直営 | 405 | 433 | +28 |
FC | 519 | 596 | +77 |
フランチャイズ事業は、加盟店舗の増加に伴い、ロイヤリティー収益が順調に伸びた。
インテリアデザイン事業は、フランチャイズ店舗の新規出店により売上収益が増加。外部向け受注工事の売上総利益率の低下により利益は前年同期比46.3%減となった。
インボイス制度導入で売上総利益率が悪化

AB&Companyはインボイス制度で経過措置を活用しているものの、コストが増加。直営美容室運営事業は売上総利益率が悪化した。
インボイス制度導入により、第1四半期は3300万円、第2四半期は3500万円、第3四半期は3700万円、第4四半期は3500万円の減収だった。
2025年10月期の業績予想
2025年10月期(2024年11月1日~2025年10月31日)※連結
売上収益
199億3900万円(前年比9.7%増)
営業利益
20億7000万円(同18.9%増)
税引前利益
19億2000万円(同21.4%増)
当期利益
12億6100万円(同17.1%増)
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