ユーグレナは、微細藻類ユーグレナ(和名:ミドリムシ)を用いた医薬部外品・化粧品原料として、「パラミロン原末(ユーグレナ多糖体)」を独自に開発したことを発表した。2024年11月21日、都内で化粧品原料の勉強会を開催し、「4種のユーグレナ」とあわせて説明を行った。
化粧品に活用される「4種のユーグレナ」
ユーグレナはこれまで、ヘルスケア事業やバイオ燃料開発・製造などのエネルギー・環境事業に取り組んできた。今回の勉強会では、ユーグレナ・ヒト科学研究所所長・中島綾香氏によって、微細藻類ユーグレナに関する研究成果が説明された。
ヘルスケア事業の中で重要な原料となるのが、「ユーグレナエキス」「ユーグレナエキスEX」「ミドリ麹エキス」「ユーグレナ発酵オイル」という「4種のユーグレナ」と、今回新たに発表された「パラミロン原末(ユーグレナ多糖体)」の合計5種。
「ユーグレナエキス」は皮膚のバリア機能を維持するもの、「ユーグレナエキスEX」は老化現象の改善への貢献を示唆するもの、「ミドリ麹エキス」は肌本来の明るさを維持するのに役立つことが期待されるものである。
「ユーグレナ発酵オイル」は、保湿効果を密閉することでうるおいを守り、やわらかくなめらかな肌を育むサポートを行う。
新たな原料「パラミロン原末」とは
今回の勉強会で発表された「パラミロン原末」は、ユーグレナにとって大切なエネルギー源であるパラミロンを化粧品として活用できるように規格化したもの。研究の結果、パラミロン原末によって、肌の免疫力を介して皮膚のハリや弾力が良好に維持される可能性が示されたという。
パラミロン原末を洗顔やクレンジングに用いると、きめ細やかで弾力のある泡立ちや皮脂の吸着を助けることもがわかった。また、抗炎症効果を発揮することも判明している。
「ユーグレナにはまだまだ面白い成分がいろいろと詰まっております」と語った中島所長は、「今後も肌の健やかさを保つことを介して、健康感や幸福感の向上に貢献してまいりたいと考えております」と締めくくった。
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