業績悪化のデザインワン・ジャパン 本社移転で年間7000万円のコスト削減

経営・業界動向
業績悪化のデザインワン・ジャパン 本社移転で年間7000万円のコスト削減

エキテン」の苦戦が続くデザインワン・ジャパンが、本社を移転した。従来の賃料に比べ、年間で約7000万円の固定費削減になる。

2024.11.12更新(2024.11.11公開)

オフィス面積を必要十分に縮減

コロナ禍を機にリモートワークが進んで執務スペースに余剰があることから、オフィス面積を必要十分に縮減して、固定費の削減と効率的な事業運営を図るという。

移転先は、新宿駅から徒歩10分ほどの新宿イーストスクエアビル。9月13日より新住所で営業を行っている。

▽新住所=〒160-0022 東京都新宿区新宿2-16-6 新宿イーストスクエアビル

無料掲載と網羅性が強み

エキテンは無料で掲載できること、そして美容室や飲食店、ホテル、病院、学習塾など250業種に及ぶ網羅性が強みだ。

デザインワン・ジャパンの掲載店舗数
無料掲載は電話予約、有料掲載はネット予約ができる。ポテンシャルは大きいが有料掲載は一部にとどまる(決算説明資料より)

美容サロンの集客はホットペッパービューティーが圧倒的に強く、無料という強みをもってしても苦戦が続く。

デザインワン・ジャパンが登録した店舗の数は全業種で483万店舗に上る一方、対象の店舗がエキテンのサービスを利用している数は無料掲載が32万3383店舗、有料掲載が1万4023店舗にすぎない(2024年8月末現在)。

これが全業種の数なのに対し、ホットペッパービューティーは美容サロンに絞ったうえで15万4000店舗(理美容室が6万店舗、リラク・エステなどが9万4000店舗。2024年7月末現在)のため大きく水をあけられている。

有料掲載店が1年で2400店舗減少

エキテンの有料掲載店は2022年8月末が1万8176店舗、2023年8月末が1万6442店舗(前期末比1734店舗減)、2024年8月末が1万4023店舗(同2419店舗減)と減り続けている。掲載店増加の施策と共に、コスト削減が喫緊の課題であることから今回の本社移転に至った。

なお、子会社2社の譲渡と1社の吸収合併も行った。コストを削減し、経営リソースを集約し、無駄をそぎ落とした筋肉質な経営で業績回復を図る構えだ。

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