10月27日に衆院選が行われ、新しい国会の議席数が決まりました。
与党である自民や公明は議席を大きく減らす結果となりましたが、今後の政治はどうなっていくのか。
今回の「週刊タイパニュース」では、衆院選の結果について解説します。
衆院選で政治は異例の事態に!
こんにちは!ジャーナリストでVTuberとしても活動している宮原健太です。
10月27日に衆院選が投開票されましたが、皆さんは投票に行きましたでしょうか。
結果は自民と公明が議席を大きく減らし、与党が過半数割れすることとなりました。
最近の政治ではあまりない異例の事態となったのですが、それによって政治はどう変わっていくのか。
結果と政治の行方について説明していきます。
自民は裏金問題の逆風で惨敗
まず、結果をもう少し詳しく見ていきましょう。
自民は今回、獲得議席数が191議席となり、約60議席を減らす惨敗となりました。
その背景としては、やはり自民党の裏金問題で逆風が大きく働いたのと、自民党本部が非公認とした裏金議員の政党支部にも2000万円を配ったことが発覚し、選挙戦に影響を与えたと見られます。
なお、自民で非公認となった当選者を合わせても195議席となります。
一方、公明は24議席で解散前と比べて8議席減。
衆議院の定数は465議席になりますので、過半数の233議席には、自民と公明を合わせても届かない事態となっています。
野党は立憲と国民民主が躍進
逆に野党第一党の立憲民主党は解散前から50議席を伸ばす148議席となり躍進しました。
同じく、野党の国民民主党も7議席から28議席と4倍になる躍進。
ただ、日本維新の会は万博問題や兵庫県の斎藤元彦知事の問題が逆風となる中で、議席を減らす結果となっています。
ほかにも、れいわ新選組が議席を伸ばし、新興政党である参政党や日本保守党が複数議席を獲得したことも話題となりました。
与党過半数割れが政治に大きな影響
さて、与党が過半数割れするという議席数になった今回の結果ですが、今後の政治にどのような影響を与えるのでしょうか。
一番大きな点としては、与党の賛成だけでは法案や予算案を通すことが出来なくなるということがあります。
これらを通すには過半数の賛成が必要となるため、一部の野党の協力を得なければならないのです。
その中で、これからの政治を大きく左右する存在になると注目されている政党があります。
それが国民民主党です。
次回は国民民主党が政界で注目されている理由について解説します。
ぜひ、お楽しみに!
宮原 健太
ジャーナリスト、YouTuber
1992年生まれ。2015年に東京大学文学部を卒業し、毎日新聞社に入社。宮崎、福岡でさまざまな事件、事故、災害現場の報道に携わった後、東京政治部で官邸や国会、政党や省庁などを取材。自民党の安倍晋三首相や立憲民主党の枝野幸男代表の番記者などを務めた。2023年に独立してフリーで活動を開始。文春や集英社、PRESIDENT Onlineや現代ビジネスなど様々な媒体に記事を寄稿している。YouTubeチャンネル「記者VTuberブンヤ新太」ではバーチャルYouTuberとしても活動しており、日々のニュースを分かりやすく解説している。
▽YouTube=https://www.youtube.com/@bunyaarata
▽X=https://twitter.com/bunyaarata
▽note=https://note.com/bunyaarata
■ あわせて読みたい
編集/大徳明子 文・図表/宮原健太(ジャーナリスト)