2002年からウエラが開催している、世界最大級のヘアデザインコンテスト「ウエラ トレンドビジョンアワード(TVA)」。
「クリエイティブアワード」の東京予選(エリアヒーツ東京)が2024年8月27日に開かれ、ファイナル進出者14名が決定した。
神谷、雑賀、松木の3氏が講評
ただ一つのトレンドを創る「クリエイティブアワード」は、フォト審査を経て、予選にあたるエリアヒーツを開催。
審査にあたった神谷翼(SCREEN)、雑賀英敏(TONI&GUY JAPAN)、松木宏紀(D.C.T.)の3氏が講評を述べた。
「皆さんが今日まですごく準備を頑張ってきたというのが伝わって、刺激的な時間でした。ただ、逆に頑張り過ぎてしまっているとも感じました。途中の方がかっこよかったのに、そこから作り過ぎてしまったり。アートなものを作ろうとし過ぎている。モードやパンクとカルチャーがあるものを、そのベースを大切にしつつ、少し変化させて、自分の色にどう作っていくか」と、神谷氏はクリエイティブの塩梅や組み立て方について語った。
「ここにいる皆さんは全国で700作品以上、東日本では300作品以上の中から選ばれた人たちということで、楽しみにしていました。審査にあたり、頭のてっぺんからつま先まで、全体のバランスであったり、勿論ヘアの技術といったところを中心に見ました。今回通過した人は、次のステージでもクリエイティビティを存分に楽しみながら頑張ってほしいです。通過しなかった人には必ず何か通過しなかった理由や原因があると思いますので、そこを突き詰めて、来年チャレンジしていただけたら」と、雑賀氏は参加者にエールを送った。
「途中かっこいいデザインがたくさんありました。ただ、スタイリングでカラーの艶や柔らかさを壊してしまったり、カットで切り過ぎて、フォルムやデザインがモデルさんにとってやり過ぎになっていたり、ヘアも衣装もいいのに、メイクが頑張り過ぎてしまっていたり。離れて見て、どこをみせて、どこを引くことによって、そのモデルさんが一番輝くのかという部分がすごく重要かと思います」と、松木氏は具体的な指摘があった。
「クリエイティブアワード」エリアヒーツ東京入賞者
エリアヒーツ東京を勝ち抜いたファイナリスト14名の作品は、次の通り。
30名が11月5日、ファイナルに臨む
「クリエイティブアワード」の予選にあたるエリアヒーツは、東京と大阪の2都市で開催。東京会場から14名、大阪会場から16名の計30名がファイナルに進出した。
2023年に新設されたリアルトレンドを魅せる「リアルスタイルアワード」は、フォト選考によって10名のファイナリストが決定。
世界への切符を賭けたジャパンファイナルは、いよいよ11月5日と開催が迫る。例年通り、リアル観覧に加え、YouTubeによるライブ配信が行われる。
取材・文・撮影/岡田真麻 ファイナリストの写真はオフィシャル提供