美容室、アパレル、コスメの複合サロンを名古屋と東京で展開するJURK(ユルク)。
資生堂プロフェッショナルが主催する「BEAUTY CREATORS CONNECT(ビューティクリエイターズコネクト)2024」で、代表の沢井卓也さんがヘアショーを手掛けた。
40社以上のブランドを扱うJURKならではのステージ
── 全体テーマである「内なる美を呼び覚ませ Awaken Beauty From Within」をどのように解釈しましたか。
「内なる美」には、女性の内側にある洗練されて研ぎ澄まされた美をイメージしたので、盛るよりもJURKらしく、モデルの個性を意識してデザイン。
今回のショーでは、他の出演者は有名な方ばかりだったので、私たちに求められているのは何か徹底的に考え、ヘアとファッションとの融合を見せようと決めました。
── ステージの見どころを教えてください。
JURKのテーマは「モード」。モードを軸にクラシカルやストリート、ガーリーといった要素をブランドのイメージで演出しています。ファッションブランドを40社以上、取り入れました。
ただファッションショーをしても仕方がないので、ファッションショーとヘアショーをしっかり見せて、フィナーレでワクワク感を演出しています。
── ヘアメイクはどうされたのですか?
スタッフと分担して30人のモデルを手がけました。私がゼロから作ったのは5人ですが、全員の仕上げにしっかり携わっています。
モデルはプロが多かったのですが、10年ほどサロンモデルをしていただいている一般の方を今回のトリにしました。
ファッションが売上の3分の1
── アパレルとコラボしたサロンを展開されていますが、ステージではいかがでしたか。
衣装は全部、JURKの商品です。ファッションを目立たせるのがメインなので多くは作っていませんが、使用したアクセサリーもすべてJURKのアイテムです。名古屋と東京のサロンで買えますよ。ネイルも手がけています。
基本的にファッションショーは、半年先に販売するラインナップを出しますが、うちは見せた衣装が店頭にあります。積極的に商品を売ることで、美容師にも影響を与えたいと思っています。
── JURKの売上のうちファッションの占める割合はどのくらいですか。
売上の3分の1がファッションです。最初は自分で選んでいましたが、経営も忙しくなり、今はバイヤーにファッションを任せています。
ヘアとファッションのデザインを想定してスタート
── トータルビューティを手がけたきっかけは何ですか。
最初からファッションとのコンビネーションを目指していました。JURKはオランダ語でファッションやドレス、着飾るといった意味で、アパレルに来て着飾って帰ってもらうというコンセプトです。
一人の女性を仕上げる上でファッションは不可欠です。コンテストやヘアショーをやり尽くしたので、JURKらしく研ぎ澄まされて、普通なのにおしゃれに見えるトータルビューティのデザインをしたいと思っていました。
── 今回のステージはいかがでしたか。
以前からいつか、ヘアショーと組み合わせたファッションショーのステージをしたいと考えていたので、いい機会でした。女性の美を作り上げる、トータルビューティーの仕事に魅了されています。