日華化学が化粧品増産へ 24時間稼働のスマートファクトリー

経営・業界動向
日華化学が化粧品増産へ 24時間稼働のスマートファクトリー

延べ床面積2万3000㎡の大型工場で化粧品の増産と効率化を図る

日華化学は195億円を投じて、本社のある福井市内に化粧品の新工場を建設する。

2027年に本格稼働する計画で、現状の4倍にあたる1万トンへ生産能力の拡大を図る。

デジタル化・自動化・省人化を推進

3階建ての新工場は、建築面積が約1万㎡、延べ床面積が約2万3000㎡におよぶ。

デジタル化・自動化・省人化のスマートファクトリーを24時間稼働し、人時生産性を1.5倍、生産能力を4倍に向上させる。

日華化学(デミコスメティクス)の化粧品の新工場(スマートファクトリー)の計画概要
生産能力と生産性が大きく向上。環境にも配慮する(2024年7月に発表した中間決算の資料より)

10年で1.8倍、重要性増す化粧品事業

日華化学の化粧品事業は、デミ コスメティクスのサロン流通ブランドや100%子会社の山田製薬のODM(受託製造)などで構成される。

2012年度の73億円から22年度には132億円へと10年で1.8倍に売上高が増加しており、24年度は140億円となる見込みだ。

日華化学(デミコスメティクス)の化粧品を増強する中期経営計画
この10年で化粧品事業は大きく成長(2023年2月に発表した中期経営計画の資料より)

新工場の建設は、こうした中長期的な化粧品事業の拡大を視野に入れたもので、竣工後も生産設備を段階的に増やしていく。

■ あわせて読みたい

>> 日華化学2Qは7.1%の増収 化粧品事業は減収減益もデミコリア好調

>> 「日華化学」の記事をもっと読む

>> 「デミ コスメティクス」の記事をもっと読む

文/大徳明子

KINUJO-プロシリーズ-バナー広告
AD(KINUJO)

関連キーワード

注目キーワード

新着記事一覧   トップページ  
Top