日華化学は195億円を投じて、本社のある福井市内に化粧品の新工場を建設する。
2027年に本格稼働する計画で、現状の4倍にあたる1万トンへ生産能力の拡大を図る。
デジタル化・自動化・省人化を推進
3階建ての新工場は、建築面積が約1万㎡、延べ床面積が約2万3000㎡におよぶ。
デジタル化・自動化・省人化のスマートファクトリーを24時間稼働し、人時生産性を1.5倍、生産能力を4倍に向上させる。
10年で1.8倍、重要性増す化粧品事業
日華化学の化粧品事業は、デミ コスメティクスのサロン流通ブランドや100%子会社の山田製薬のODM(受託製造)などで構成される。
2012年度の73億円から22年度には132億円へと10年で1.8倍に売上高が増加しており、24年度は140億円となる見込みだ。
新工場の建設は、こうした中長期的な化粧品事業の拡大を視野に入れたもので、竣工後も生産設備を段階的に増やしていく。
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文/大徳明子