美容室でのトリートメント利用率において、富山県が全国1位に、東京都が5位となりました。
富山県は1回あたりの利用金額も全国2位のため、トリートメント利用率の高さも金額増に寄与していることが分かります。2~4位を見ても、北から南まで気候や湿度に関わらずニーズがあるメニューと言えそうです。
前年1位の東京都は、今年は5位に。今やメニューとして定着しつつある「髪質改善」をけん引し、ハイトーンカラーの人気も高いため、高い順位を継続していると考えられます。
パーマの利用率においても、東京都が全国1位に輝きました。東京都の利用率は11.3%で、前年から順位を上げています。東京都に続いて、佐賀県が10.8%、北海道が10.1%で上位にランクインしました。
「美容センサス2024年上期」を見ると、女性のパーマ利用率(全国平均)はここ5年で減少傾向にありますが、東京都では前年の10.3%から11.3%に、北海道も前年の7.5%から10.1%と増加しているエリアも。
髪のボリュームアップに利用するなど、お客さまの悩みに応じたご提案はまだまだありそうです。
最後に、美容サロン(ネイル、エステ、フェイシャル/痩身、リラクセーション、アイビューティー)の3カ月あたりの利用金額を見てみましょう。全国1位となったのは東京都でした。
東京都は前年の2位からランクアップし、ネイルやエステ、リラクセーション、アイビューティーサロンの利用率がいずれも全国1位を記録しています。
東京都では、多様な価格帯や業態の美容サロンが存在しており、その豊富な選択肢が利用率の高さに寄与しているのでしょう。
■ データ出典
ホットペッパービューティーアカデミー
>> 【都道府県別】20代・30代女性の美容意識・実態調査2024年
■調査時期
2024年8月
■調査対象
全国の20~39歳の女性(回収サンプル2万1,300)
※都道府県の都市規模に応じて、n=600、または、n=300の目標値を設定しています。(2023年はn=600、または、n=400)
田中 公子
ホットペッパービューティーアカデミー研究員
TANAKA KIMIKO/前職は経営コンサルティングファームでIT業界の業務改善に携わる。リクルート入社後、ホットペッパービューティーの事業企画を経て、2012年から現職。調査研究員として、「美容センサス」をはじめとする美容サロン利用調査や美容消費の兆しを発信。セミナー講演、業界誌・一般誌・テレビなど取材多数。共著に『美容師が知っておきたい50の数字』『美容師が知っておきたい54の真実』(女性モード社)ほか。
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