ミルボン中間決算は増収増益 オージュア好調でヘアカラーの遅れをカバー

経営・業界動向
ミルボン中間決算は増収増益 オージュア好調でヘアカラーの遅れをカバー

ヘアケアやスマートサロン事業の手応えを語る坂下秀憲社長

ミルボンの2024年12月期第2四半期決算(2024年1~6月)は、売上高が前年同期比8.0%増の245億2600万円、本業のもうけを示す営業利益は同2.8%増の31億7800万円の増収増益だった。

2024年8月9日、大手町ファーストスクエアカンファレンスで説明会を開き、坂下秀憲社長と村井正浩常務が上期の取り組みと下期の展望を解説した。

2024.08.09更新(2024.08.09公開)

ミルボン2024年4月期第2四半期決算

前年度の中間決算は、パナソニックと共同開発したヘアドライヤー「エルミスタ」の不振で減益だったが、今年度は「オージュア」や「エルジューダ」などのヘアケアが業績をけん引し、期初計画を上回る増収増益となった。

一方、ヘアカラー(国内)は、構成比の6割を占めるファッションカラーが前年同期比で約4%減と想定を下回った。「販促で解決することではなく、抜本的改革が必要なため、開発、販売、ブランディングそれぞれの項目について社内の各部署が改革への検討を始めている」(坂下社長)という。

スマートサロン戦略や化粧品事業、海外事業も順調で、通期売上高は同社としては初めて500億円を超える見込みだ。

2024年12月期第2四半期決算(2024年1月1日~6月30日)※連結

売上高

245億2600万円(前年同期比8.0%増)

営業利益

31億7800万円(同2.8%増)

経常利益

33億2400万円(同6.3%増)

親会社株主に帰属する当期純利益

22億8000万円(同3.9%増)

※包括利益 33億5300万円(同20.5%増)

部門別の売上高

売上高
(百万円)
ヘアケア用剤14,682
(10.1%増)
染毛剤8,346
(1.3%増)
パーマネントウェーブ用剤799
(12.0%増)
化粧品566
(111.9%増)
その他131
(9.0%減)

通期の業績予想

2024年12月期(2024年1月1日~12月31日)※連結

通期の業績予想について、修正はない。

売上高

506億2000万円(前年同期比6.0%増)

営業利益

66億円(同19.5%増)

経常利益

65億6000万円(同17.4%増)

当期純利益

46億5000万円(同16.2%増)

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取材・文・撮影/大徳明子

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