ついに自民党総裁選が12日に告示されました。
9月27日に投開票されますが、次の総理大臣は一体誰になるのか。
今回の「週刊タイパニュース」では、その本命候補について解説します。
大乱立の自民党総裁選
こんにちは!ジャーナリストでVTuberとしても活動している宮原健太です。
次の日本の総理大臣を決める自民党総裁選がついに12日に始まりました。
9人もの候補者が乱立する前例のない混戦状態となりましたが、一体誰が総理大臣になるのか。
今回は、総裁選の本命候補が誰なのかズバリ示していきます。
自民党総裁選の仕組みは?
実際に本命候補が誰なのかを見ていく前に、自民党総裁選の仕組みについて説明したいと思います。
まず、総裁選に立候補するには国会議員の推薦人20人を確保しなければなりません。
そして、立候補ができたら、告示日から全国各地で選挙活動をして、投開票日に臨むことになります。
第一回投票は国会議員票(1人1票で367票)と党員党友票(自民党員は110万人弱、ドント方式で367票にまで圧縮)を争い、誰も過半数を得られなければ、上位2人の決選投票となります。
そして、決選投票では国会議員票は同じ367票が投じられる一方で、党員党友票は都道府県連票に替わり47票となります。
非常に特徴のある戦いに
さて、今回は大乱立になっていることによって、総裁選の仕組みと合わせて、非常に特徴のある戦いとなります。
それは、第一回投票では党員票が重要になる一方で、決選投票では議員票が重要になるということです。
9人の候補者乱立であるため、第一回投票で議員票は推薦人だけで180票が固定票となり、ほかの票も9人に分散するため、あまり差がつかないとみられます。そのため、党員票をどれだけ集められるかが勝負になる。
一方、決選投票では推薦人のくびきが取れて候補者も2人となり、党員票は都道府県連票となって影響力は少なくなります。そのため、議員票が結果を左右するのです。
本命候補はズバリこの人だ!
こうした事態を踏まえると、総裁選の本命候補はズバリ、小泉進次郎氏となります。
報道各社の世論調査では、これまで何度も総裁選に出馬し続けた石破茂氏と、知名度で圧倒的な小泉氏が上位に入っています。
ただ、石破氏は安倍晋三政権の途中から非主流派となり、与党なのに政府を批判するご意見番のような存在になってしまったため、議員間での人気がありません。
そのため、小泉氏が本命視されているのです。
もちろん、結果が決まったわけではありません。
ほかの候補も選挙戦の中で自らの政策をアピールしますし、特に高市早苗氏は保守層からの人気が高く、世論調査では3位となっていることが多いですが、これから支持を伸ばしていくかもしれません。
果たして誰が総理総裁の座を獲得するのか。注目してみてください。
次回はまた別のニュースについて解説します。
ぜひ、お楽しみに!
宮原 健太
ジャーナリスト、YouTuber
1992年生まれ。2015年に東京大学文学部を卒業し、毎日新聞社に入社。宮崎、福岡でさまざまな事件、事故、災害現場の報道に携わった後、東京政治部で官邸や国会、政党や省庁などを取材。自民党の安倍晋三首相や立憲民主党の枝野幸男代表の番記者などを務めた。2023年に独立してフリーで活動を開始。文春や集英社、PRESIDENT Onlineや現代ビジネスなど様々な媒体に記事を寄稿している。YouTubeチャンネル「記者VTuberブンヤ新太」ではバーチャルYouTuberとしても活動しており、日々のニュースを分かりやすく解説している。
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編集/大徳明子 文・図表/宮原健太(ジャーナリスト)