一般カット部門のカミカリスマ二つ星には、15名が選定されました。
KAMI CHARISMA実行委員会の副会長を務める薗浦健太郎氏(自由民主党総裁外交特別補佐)が受賞者を表彰。
二つ星のカミカリスマを代表して、板倉みつる氏(Luxe)が盾を受け取りました。
一般カット部門の一つ星には、54名を選定。
一つ星を代表して赤松美和氏(VeLO)が、薗浦健太郎副会長から盾を受け取りました。
最後に、薗浦健太郎副会長が登壇。
「皆さまは今お弟子さんを鍛えていらっしゃると思いますが、この狭い日本、資源のない日本がここまで来れたのは、勤勉な人がいた、人財がいた、教育をちゃんとしてきたからだと思っています」と、教育産業である美容業界の歩みと日本の発展を重ねました。
その上で「このアワードは、お店ではなく、研鑚し、カリスマになった個人にスポットを当てています。皆さまはコンテンツの発信者であり、カリスマでもあり、そして産業を引っ張っていく日本の人財、宝です」と期待を込めると、
「日本の文化の一つとして、この美容が世界に発信されていくのを我々は全力でサポートします。世界から人が集まってくるようになり、美容業界と皆さまが発展していくことを心よりお祈りします」と述べ、アワードを締めくくりました。
美容業界に新たなアワードが華々しく誕生しました。大物政治家や省庁の後援をつけて鳴り物入りでの登場です。反発や不満もあるでしょうし、審査基準をより明確にしてほしいなど、賛否両論あるのが当然だと思います。
それでも、このアワードに期待するところもまた大きいのではないでしょうか。美容師さん個人の技は優れているけれど、個人店が多く、組織的・大々的なアピールや戦略立案が難しいという業界の弱みをカバーしてくれるのではないかという期待です。
また、少子化で顧客が減るにもかかわらず店舗数は増えている美容業界にとって、インバウンド需要を取り込むことは将来的に大きなプラスになるでしょう。いえ、将来ではなく喫緊の課題、オリンピック・パラリンピックで世界中から観光客が訪れるという今こそ、機を逃さずに取り組むべき課題です。
本の発刊で権威を持たせ、美容室予約サイトで実利に結びつけるというのは、公平性さえ保たれれば、良い循環を生むのではないでしょうか。
しかし、多くの方が懸念されているように、この公平性を保つというのが難しく、実際、今回の覆面調査も東京にあるすべての美容室を審査したわけではないでしょう。「国内外の文化人・美容関係者などの専門家チーム」による事前の絞り込みがあった上でのことかと思います。この絞り込みや評価に利権がからむと、途端に腐敗が進み、価値のないアワードになり下がります。
とは言え、カミカリスマは誕生したばかり。ここから透明性の高い、業界からも利用者からも支持されるアワードになることを、観光立国・日本を盛り上げ、美容業界の健全な発展につながるアワードになることを祈っています。
このアワードが真に価値あるものになっていくには、何よりまず、美容師さん自身にこれがどんなものなのか知っていただくことが必要だと思い、今回の記事はとても長いものになりました。6ページにもわたる記事は、ビュートピアにとって初めてのことです。
ここまで読んでいただいた皆さまへ、心より感謝申し上げます。
KAMI CHARISMA(カミカリスマ)Hair Salon Guide
▽編者:KAMI CHARISMA実行委員会
▽発行所:株式会社CB
▽発売元:株式会社主婦の友社
▽判型:B6版変形/240ページ
▽定価:2020円(税抜)
▽発売日:2019年12月11日
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