エステティック通信、美容経済新聞社が広告代理店に売却

経営・業界動向
エステティック通信、美容経済新聞社が広告代理店に売却

美容経済新聞社は2024年7月1日付で、総合広告代理店の新東通信(名古屋市中区、代表取締役社長:谷鉃也)に『ESTHETIC WIRED エステティック通信』の発行事業を譲渡した。

2024.07.19更新(2024.07.19公開)

業界関係者は無料のエステ専門誌

『エステティック通信』は、エステティックサロンの経営者を主な読者とする月刊誌。

1冊250円となっているが、業界関係者へは無料で配送するため、実態としてはフリーペーパーといえる。透明の袋に入った状態でサロンに届き、ミニパウチなどのサンプルが同封されていることも多い。

2004年5月に月刊誌『マンスリープログレス』として創刊。2009年4月にJASPA社よりクエステック(現・美容経済新聞社)へ売却された。

JASPA社はエステティックサロン向けコンサルティング事業を営んでおり、当時のクエステックはブライダルエステなどのサロン予約サイト運営が事業の中心。情報面からもサロンをサポートするという建て付けだった。

2010年9月より、『エステティック通信』へ題号を改め、2016年5月にA4変形へサイズを変更して誌面のフルリニューアルを実施。現在は、紙とWebメディアを展開している。

年商400億円の広告代理店傘下に

新たな発行元となる新東通信は、名古屋・丸の内に本社を置く総合広告代理店。ダイレクトマーケティングや店頭を活用したリテールマーケティングに強みを持つ。

1972年(昭和47年)の創業で、2023年8月期の売上高はグループ全体で400億円に上る。「美容業界に新たな価値を創造できる事業へと育てたい」という。

なお、美容経済新聞社は今年4月にも、月刊誌「HAIRMODE(ヘアモード)」などを刊行する女性モード社をビューティガレージに売却している。

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文/大徳明子

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