「女性の社会進出こそ成長のポテンシャル」　アルテジェネシス・吉原会長が変革提唱

一般社団法人プログレス（全国美容経営協会）は2024年7月2日、東京・台場のグランドニッコーで「美容経営シンポジウム」を開催した。

今回のテーマは「女性リーダーによる成長戦略」。女性経営者らによるパネルディスカッションに先立ち、アルテジェネシスの吉原直樹代表取締役会長CEOが登壇し、女性の社会進出の重要性を説いた。

「日本における女性の社会進出は先進国で最低レベル」

吉原会長は、日本の企業や政治における女性の社会進出について「諸外国と比べるとまだまだ進んでおらず、先進国では最も低いレベル」と指摘した。

そのうえで「女性の社会進出の遅れは、日本経済の大きな損失。女性が活躍できるように社会構造を変えないかぎり、日本の未来はない」と危機感を募らせた。

吉原会長はさらに「女性の社会進出を促すことで日本が変わるチャンスが生まれる。美容業界はまだまだ男性のリーダーが多い。業界の未来のために、女性がもっとリーダーシップをとれる構造にしていきたい」と述べた。

「今日ここにいらっしゃるように、すばらしい女性のリーダーや経営者はたくさんいる。古い社会構造に隠れているだけで、実力のある女性は多くいるはず。だとすれば、日本経済の伸びしろはまだまだある」と熱をこめ、パネルディスカッションへと移った。

プログレスは、20年以上前から毎月開催されている美容室経営者の勉強会。

採用支援やコンテストを通じた教育支援を行う「UNITED DANKS」と統合して一般社団法人ユナイテッド・ダンクス・インターナショナル（UDI）となったが、2018年にプログレス単体で一般社団法人になった。

現在、UDIの加盟サロンは6サロン。プログレスは会員45名、ネクストリーダーのメンバー46名の組織として、経営環境や人材育成などの課題について毎月勉強会を重ねている。

「美容経営シンポジウム」は会員以外も参加できるイベントとして、年に1回行っている。今回は各地の美容師やディーラーなど800名が集い、盛大に開催された。

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取材・文／大徳明子　撮影／布施景