2025年6月に大阪で開催される「第10回アジアビューティエキスポ(ABEX)」(主催:全国美容用品商業協同組合連合会)は、美容業界におけるショーの発展に尽力し、2024年5月13日に亡くなった桂良一氏が携わった最後のプロジェクトとなる。
2024年6月14日、東京・恵比寿のEBiS303で行われた説明会は、その遺志を継ぐ決意を感じるものだった。
テーマは「OSAKA CALLING」
桂氏はケィビープランニングインターナショナルの社長として、長年にわたりヘアショーなどのイベント演出を手がけてきた。
ABEXにも総合プロデューサーとして初回の立ち上げから奔走した。後任の社長に就任した本多源太氏は「必ず成功させて、彼の功績を美しいものにしたい」と話した。
第10回ABEXは初めての大阪開催。実行委員長を務める橋本健治氏(リーディアル社長)は、今大会のテーマ「OSAKA CALLING」が桂氏による発案だと明かした。
「OSAKA CALLING」はザ・クラッシュのジョー・ストラマーによる名盤「LONDON CALLING」へのオマージュ。「混迷する時代の中、スタイルに流されず自らの姿勢を明確に表現しなくてはいけない」という願いが込められている。
桂氏命名の「UNIVERSAL STAGE」は革新的ヘアショーに
第10回ABEXのイチオシコンテンツのひとつが「UNIVERSAL STAGE」。桂氏が命名したステージで、アジアのクリエイティブを牽引する人気ヘアデザイナーによるヘアショーだ。
本多氏は「革新的なヘアショーをプランニングしております。ご期待していただければ」と語った。
「UNIVERSAL STAGE」には日本だけでなく韓国や中国、シンガポールなどアジアの美容先進国のアーティストが招聘される。大阪開催ということもあり、関西圏で活躍するデザイナーにも焦点が当てられるという。
現在、キャスティングプランを練っている最中で、2024年11月に記者発表会で詳細が明らかになる予定だ。
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取材・文/大徳明子 文/岡村幸治 撮影/岡田真麻、大徳明子(4枚目のみ)