西武池袋線・池袋駅の改札前から徒歩0分の場所に構える、新しい業態の体験型リテールメディアストア「Yodobloom(ヨドブルーム)」。
ヨドバシカメラと協業しているのが、体験型店舗で名を馳せるトレンドキャスケットだ。過去に手掛けたD2C化粧品などを無料で試せる体験型美容テーマパーク「Tierland(ティアランド)」では、2022年11月の立ち上げから5カ月で来店者数が1万人、アプリ会員数が6000人突破という実績を持つ。
CEOである二階堂京介氏に、ヨドブルームの独自性や強みを聞いた。
扱う商品は中~高価格帯
── どの価格帯が多いんですか?中価格帯よりも高価格帯?
「中ですね。大体平均価格3,000円なので、スキンケアは。シャンプーだったら、中高価格帯になるのかなというところです。このレベルでしっかり体験いただいて、本当によさを感じられる商品という形でピックアップさせていただいてます」
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ターゲットは、中価格帯へのエントリーが多い30代以上がメイン。「買って失敗して損をしたくない」という悩みを解決するべく、ヨドブルームでは希望の商品を購入前に試すことができる。
体験型の売らないお店ではない
── 物を売らない体験だけのショップって、ここ数年で出てきてクローズも多かったですよね。先行例の失敗を踏まえて、工夫されている部分はありますか?
「売らないのは無理があると思っています。なので、ご体験いただいて5,000円分以上の商品を購入するか、SNS投稿をしていただいております。販売というのは、実は主軸に置いているんです」
「そういう意味でいうと、我々は”体験型の売らないお店”ではなくて、”体験型の購入前に比較体験できるお店”です。そこが彼らとは違う。なので領域としては小売りなんですけど、その中で一番深く体験できるっていうポジションだと思っております」
こだわりは施術体験の深さ
「深さには、すごくこだわっていきたいと思っております」と話す、二階堂CEO。店舗で扱う品数にも配慮している。
「単純に売るならもっと詰めた方がいいですよ、絶対。そこの規模でも、商品数を3000位にしたがほうが間違いなくいいんですけど、それをあえて500に。これはなぜかって、スタッフが覚えられる限界だと思うんです」
あえて品数を少なくし、施術やカウンセリングの質を高い水準に保つことで、深い比較体験を実現している。広さよりも深さ、これがヨドブルームの強みだ。
「嬉しいのがご体験いただいたお客さまが、本当に喜んで帰られていくんですよね。あと、ほとんどのお客さんが買われていきます」
必要性を実感し、よさに納得して購入という、メーカーと消費者の双方にとって理想的な販売を実現している。
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