2021年に始まり3回目を迎える中野製薬の「BEAUTY IS ART」。“ミライヲヒラケ”をテーマに、2024年6月25日、東京・有明のTFTホール500で開催された。
昨年に続き、リアルとオンラインの同時開催で、リアル330名、オンライン880名の計1210名が参加した。
2024.07.29更新(2024.06.28公開)
リアル参加者の2割が海外勢
冒頭、挨拶に立った中野孝哉社長は「美容業界自体が持続可能な成長をしていくには、マーケティング知識とクリエイション力が必須」と話した。
このふたつを学べるよう、「BEAUTY IS ART」は第1部がマネジメントセミナー、第2部がヘアショーの2部構成となっている。マネジメントセミナーは、より深く学べる場として、少人数制の有料ワークショップを秋に実施する予定だ。
今年は会場参加者のうち62名が韓国、10名が台湾からで、海外勢が2割に上ったことを紹介し、「美容業界の国際化のお手伝いができてうれしい」と述べた。
>> 「マーケティング×クリエイションで美容師の可能性を最大化」 中野製薬・中野社長がBIAで思い語る
FinT社長・大槻祐依さんが話す、顧客課題の解決式
マネジメントセミナーは、2名の講師を迎えて行われた。
前半のセミナーを行ったのは、SNSマーケティング事業を主軸とするFinT(フィント)社長の大槻祐依さん。「マーケティングの考え方と基礎」をテーマに講演を行った。
大槻さんの公式
WHO×WHAT=HOW
・WHO=顧客
・WHAT=プロダクト
・HOW=アプローチ方法
累計200社以上のSNS運用をサポートしているフィント。誰の課題を解決するかを明確にする「WHO×WHAT=HOW」の考え方を大事にしている。
セミナーではフィントが担当したアサヒビールやメルカリ、SABON Japanの事例を交え、マーケティングについてわかりやすく解説した。
NEXT最高マーケティング責任者・KUMAさんが語る、集客の戦略
マネジメントセミナー後半では、メンズサロンを経営するNEXTで、CMO(最高マーケティング責任者)としてサロン集客を担うKUMAさんが登壇。
美容師専門のSNSオンラインサロンも運営するKUMAさんによる「美容師が集客するための必勝法」についての講演が行われた。
KUMAさんの公式<集客の戦略>
①ターゲットのジャンルを決める
②ターゲットの望みを知る
③打開策を見つけて実行する
ターゲット理解の仕方
①同じターゲットのアカウントを見る
②お客様に聞く
③仮説を立てる
SNS集客がほとんどできていなかった何人ものNEXTのメンズサロンのスタイリストが、KUMAさんのコンサルにより、数カ月の間に安定的な集客を実現したという。KUMAさんは、マーケティングを取り入れた、美容室における集客戦略について熱く語った。
大槻さん、KUMAさんを講師に迎え、今回のマネジメントセミナーをより深く学べる少人数制のブランディングワークショップが後日行われる。2024年9月10日、10月15日、11月12日の計3回で2万2000円。
5つのサロンによる華麗なパフォーマンス
第2部のヘアショーには5つの人気サロンが出演した。
トップバッターのZELE(ゼル)に続き、Beleza(ベレーザ)、une/HOUNE(ウネ/ホウネ)、NORA(ノラ)、PELE(ペレ)が登場して会場を沸かせた。
今回はサロンごとにテーマカラーが設けられた。
ゼルのテーマカラーはイエローで、コンセプトは「Standards for ZELE(スタンダーズ・フォー・ゼル)」。
>> ゼルの基準を世界のスタンダードに 中野製薬BIAヘアショー
ベレーザのテーマカラーはブルーで、コンセプトは「深海」。
>> ベレーザ、未知の世界へ“Dive” 中野製薬BIAヘアショー
ウネ/ホウネのテーマカラーはホワイトで、コンセプトは「クリーン」。
>> ウネ/ホウネ、清掃員に扮して「クリーン」なステージ 中野製薬BIAヘアショー
ノラのテーマカラーはレッドで、コンセプトは「相反共存」。
>> ノラ、相反しながら共存する個性 中野製薬BIAヘアショー
ペレのテーマカラーはブラックで、コンセプトは「release the darkness(リリース・ザ・ダークネス)」。
なお、オンライン配信は、HAIRCAMP(ヘアキャンプ)が担当した。ヘアショーの模様はアーカイブで視聴できる。
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取材・文/大徳明子 文/大東真菜 撮影/布施景