簡素な資料を「ぺらっと1枚だけ」という意味でペライチと呼ぶ。このイメージで、シンプルで安価なホームページ作成ツール「ペライチ」を開発して急成長したのが株式会社ペライチ(東京都台東区、代表取締役CEO:安井一浩)。
2024年6月19日付で、美容サロン向けWeb予約一元管理システム「ペライチビューティー」を発表した。
予約、販売、HP、アプリを一元管理
「ペライチビューティー」は、予約ポータルサイト大手と予約情報を自動連携する。対応業種は、理美容室、ネイルサロン、まつ毛サロン、エステティックサロン、リラクゼーションサロン、整体院、接骨院、整骨院など。
また、ペライチで簡単にサロンの自社ホームページをつくり、「ペライチビューティー」と連携できる。
オンライン決済機能を備えており、予約時の事前決済、店販品の販売はもちろんのこと、セミナーや動画といった無形商材も販売できるのが特徴だ。
さらに、リピート顧客に対しては、メールマガジンやオリジナルアプリでコミュニケーションを深められる。CRM(顧客関係管理)機能により、限定クーポンやスタンプカード、チャットなどの機能を活用した施策も打てる。
SNSやGoogleマップからの集客、自社ホームページの活用、充実のCRM機能によるリピーター獲得施策を、すべてペライチのシステム上で一元管理できるのが強みだ。
ペライチの強みをオールインワンで
2014年4月の設立から10周年を迎えたペライチ。ホームページ作成ツールに始まり、プログラムの知識がなくてもノーコードで無料でアプリをつくれるサービスなど周辺事業へも手を伸ばしてきた。
たとえば「ペライチなんでもマーケット」は、物品やセミナーを売買できるが、これは「ペライチビューティー」の店販品やセミナー、動画の販売機能に活用されている。
これまでに培ったホームページやアプリ、決済システムなどの強みを活かして、予約一元管理システム市場に切り込む構えだ。
第1弾として選んだ美容業界は、顧客となるサロンの数は多いものの先行サービスもすでに多い。新事業の試金石となる「ペライチビューティー」の成否に注目が集まる。
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文/大徳明子