最近、ニュースで自民党総裁選という言葉がよく聞かれるようになりました。
もしかすると、今年の夏から秋にかけて、日本の総理大臣が交代することになるかもしれません。
今回の「週刊タイパニュース」では、この自民党総裁選について解説します。
日本の総理大臣が代わるかも
こんにちは!ジャーナリストでVTuberとしても活動している宮原健太です。
さて、日本の政治の世界では自民党総裁選に向けた動きが活発化し、日々のニュースでも大きなテーマとして扱われるようになってきました。
この選挙の結果によっては、日本の総理大臣が今の岸田文雄首相から代わるかもしれません。
今回は、この自民党総裁選について取り上げていきます。
自民党総裁選とは何か?
自民党総裁選はその名の通り、自民党のトップを務める「総裁」を決める選挙となります。
今の総裁は皆さんご存じの通り、岸田文雄首相。
自民党は現在、国会で過半数を獲得し、政権を担っている与党になりますので、自民党の総裁は総理大臣も務めています。
ちなみに、与党のトップが総理大臣をしなければならないという決まりはなく、自民党総裁と総理大臣を分ける「総総分離」という考え方もあるのですが、分かりやすさから総理と総裁は同一人物が務めることが慣例になっています。
なお、海外で同じ制度を取っているイギリスでは7月4日の総選挙で政権交代が起き、首相が保守党党首のスナク氏から、労働党党首のスターマー氏に代わりましたね。
岸田首相の総裁任期は今年9月まで
話を自民党総裁選に戻しますが、自民党では党の規則で総裁の任期は3年、連続3期までと決められています。
岸田首相は2021年9月に行われた自民党総裁選でトップに選ばれたので、任期は今年の9月まで。
そのため、岸田首相が今後も総理大臣を続けたいのであれば、今年9月に行われる自民党総裁選で再選を果たさなければならないのです。
岸田政権の支持率は低迷
しかし、岸田政権の内閣支持率は、世論調査によっては10%台であったりと、非常に低迷した状態にあります。
自民党に所属する国会議員としては、党の顔となるトップを不人気の政治家が務めているよりも、人気の人を担いだほうが選挙で勝ちやすいということもあるので、党内からも首相交代論、いわゆる「岸田降ろし」というものも始まってしまっています。
なぜ、ここまで岸田首相は窮地に立たされてしまったのでしょうか。
次回は岸田首相のこれまでの動きについて解説します。
ぜひ、お楽しみに!
宮原 健太
ジャーナリスト、YouTuber
1992年生まれ。2015年に東京大学文学部を卒業し、毎日新聞社に入社。宮崎、福岡でさまざまな事件、事故、災害現場の報道に携わった後、東京政治部で官邸や国会、政党や省庁などを取材。自民党の安倍晋三首相や立憲民主党の枝野幸男代表の番記者などを務めた。2023年に独立してフリーで活動を開始。文春や集英社、PRESIDENT Onlineや現代ビジネスなど様々な媒体に記事を寄稿している。YouTubeチャンネル「記者VTuberブンヤ新太」ではバーチャルYouTuberとしても活動しており、日々のニュースを分かりやすく解説している。
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編集/大徳明子 文・図表/宮原健太(ジャーナリスト)