支持率が低迷してしまった岸田政権。
自民党内では「岸田降ろし」という、トップをすげかえる動きが出ています。
今回の「週刊タイパニュース」では、自民党総裁選に向けた動きについて解説します。
自民党で「岸田降ろし」の動きが…
こんにちは！ジャーナリストでVTuberとしても活動している宮原健太です。
前回は岸田政権の支持率が低迷してしまったこれまでの流れについて解説しました。
そして、自民党では9月に自民党総裁選が控える中、人気のないトップを降ろそうとする動きが起きています。
具体的にどのような動きが出ているのかについて今回は見ていきます。
具体的に動いているのは誰か？
岸田首相を総理総裁の座から降ろそうとしている人たちは誰なのか。
ざっくり分類すると安倍派、二階派、非主流派の人々だと言えます。
安倍派、二階派と言えば、自民党裏金問題で処分された議員が多数出た派閥でもあります。
もちろん、裏金問題を起こした議員が一番悪いのですが、岸田派でも裏金問題が起きていた一方で岸田首相は一切お咎めなしだったので、その不満が安倍派や二階派に溜まっているのです。
そして非主流派のとある人物が、不満を抱えた人たちが結託する核になりつつあります。
不満を持つ人々の結節点になるのは？
とある人物とは誰なのか。それはズバリ、菅義偉前首相です。
菅氏も2021年に支持率が低迷する中で、次の総裁選に出馬することが出来ず、岸田首相に総理大臣が代わったわけですが、それ以降は役職にはつかず非主流派となっていました。
それ故に、今はその非主流派の有力者として安倍派や二階派などをまとめる存在になりつつあるのです。
また、安倍派ではトップだった安倍晋三元首相が銃撃で亡くなり、二階派では二階俊博氏が議員引退を表明したため、菅氏がそれぞれを導く存在として重宝されているという側面もあります。
そうした中、これからは一体誰を菅氏が岸田首相の対抗馬として担ぎ上げるのかに注目が集まっているのです。
岸田首相を支えてきた人から反旗も
さらに、反旗を翻しつつある人として、茂木敏充幹事長がいます。
これまで幹事長という自民党ナンバー２のポジションで岸田首相を支えてきたのですが、裏金問題の中で岸田首相が急に自身の派閥を解散するという独断専行をして以降、２人の仲には亀裂が走りました。
茂木氏は現在、自身が出馬することも検討していると報じられています。
ついに、自身を支えてくれた人からも見放されつつある岸田首相。
しかし、本人はまだ総理総裁を続けたい気持ちでいるようです。
次回は岸田首相周辺の総裁選に向けた動きについて解説します。
ぜひ、お楽しみに！
宮原 健太
ジャーナリスト、YouTuber
1992年生まれ。2015年に東京大学文学部を卒業し、毎日新聞社に入社。宮崎、福岡でさまざまな事件、事故、災害現場の報道に携わった後、東京政治部で官邸や国会、政党や省庁などを取材。自民党の安倍晋三首相や立憲民主党の枝野幸男代表の番記者などを務めた。2023年に独立してフリーで活動を開始。文春や集英社、PRESIDENT Onlineや現代ビジネスなど様々な媒体に記事を寄稿している。YouTubeチャンネル「記者VTuberブンヤ新太」ではバーチャルYouTuberとしても活動しており、日々のニュースを分かりやすく解説している。
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編集／大徳明子 文・図表／宮原健太（ジャーナリスト）
