コロナ禍を抜けたものの、ゼロゼロ融資の返済が始まったり補助金が終了したりで経営が悪化し廃業する事業者が出てきた。理美容ディーラーも倒産が相次いでいる。
<岐阜>野々村美容商事社
岐阜市内に本社を構える野々村美容商事社(野々村剛社長)は、2024年5月30日までに事業を停止し、自己破産申請の準備に入った。
1956年(昭和31年)創業、1969年(昭和44年)設立の歴史ある理美容ディーラーで、2008年5月期は約12億3000万円の売り上げがあった。負債額は約5億円。
<埼玉・東京>ヤザワ、Beauty item
かつては東京都豊島区に本社を構え、その後は埼玉県新座市に移り、埼玉と東京を中心に理美容材料を卸していたヤザワ(谷澤浩社長)。2024年2月28日に東京地方裁判所より破産開始決定を受けた。
1964年(昭和39年)創業、1975年(昭和50年)設立で、2017年9月期は約5億5000万円の売り上げがあった。負債額は約3億5000万円。
なお、関連会社のBeauty itemも連鎖倒産となった。
<新潟>玉木商事
新潟市内に本社を置く玉木商事(渡部藤也社長)は、2024年4月30日に新潟地方裁判所から破産開始決定を受けた。
1948年(昭和23年)創業、1966年(昭和41年)設立の老舗の理美容ディーラーで、1988年4月期は約5億円の売り上げがあった。負債額は約4500万円。
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