店内に2000冊の漫画をそろえる秋葉原店を2016年にオープンし、現在は池袋店、大阪店とあわせて3店舗を展開する「OFF-KAi!!」(オフカイ)。
注目を集める“オタク特化”の美容室が、アニメやゲームとコラボレーションするヘアケア&メンタルケアブランド「O+see(オーシー)」を立ち上げた。
第1弾のコラボは、映画「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」。2024年5月22日より先行予約を受け付けている。
「頑張れない1日の最後に特別を」
オフカイの運営会社ラシュトリー(東京都千代田区、代表取締役:茂木賢太)によると、「オーシーはただのヘアケア商品ではなく、オタク文化と深く結びついた新しいライフスタイルの提案」だという。
ブランドコンセプトは「頑張れない1日の最後に特別を」。“美容室品質のヘアケア”と共に、“キャラクターからの癒しを感じるバスタイムというメンタルケア”を提供する。
第1弾コラボは「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」
オーシーのコラボ第1弾は、映画「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」。鬼太郎の父、水木、龍賀沙代、ねこ娘、それぞれのシャンプーとトリートメントの全8アイテム(各500ml、税込6,600円)を展開する。
“オタク心”を熟知した工夫も光る。ボトルに貼られたキャラクターのラベルは、2重構造だ。
推しキャラのイラストはコレクションとして残したいもの。その点、オーシーは、ボトルを捨てる際に外側のラベルだけを剥がし、内側のラベルをステッカーとして残すことができる。
このステッカーは私物に貼って再利用でき、「2重、3重の喜びを提供する」(ラシュトリー)という。
オーバーストア下の差別化戦略に
全国に26万軒ある美容室だが、“オタク特化”はめずらしい。次々に異なるアニメ・ゲームとコラボしていくことが前提のサロンオリジナル商品となると、非常にめずらしい。さらなる差別化や顧客満足度の向上につながりそうだ。
昨秋は、アニメキャラをモチーフにした「2.5D」のヘアカラーを提案する東京・渋谷の美容室Wille(ヴィレ)が、サッカー漫画「ブルーロック」とコラボレーションした施術メニューを期間限定で提供した。
また、OCEAN TOKYO(オーシャントーキョー)のスタイリングシリーズ「オーシャントリコ」も、「ワンピース」や「呪術廻戦」などのアニメとコラボしてきた。
潜在顧客へのフックとなり、さらには日本らしいコンテンツとしてインバウンド需要も見こめるアニメやゲーム。美容室とのコラボは今後も増えていくことになりそうだ。
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編集・文/大徳明子