「インターネットを通じて、心のつながりを提供する」をミッションに掲げ、美容サロン向けの予約管理システムを運営するサインド。
同社が運営する自社予約システム「BeautyMerit(ビューティーメリット)」が順調にシェアを伸ばしている。
オリジナルアプリで失客防ぐ
ビューティーメリットは複数の集客・予約サイトからの予約管理を一元化し、SNSやホームページに設置できる自社予約システム。
最大の特徴はサロン専用のオリジナルアプリをつくれること。24時間、アプリ上での予約やサロン情報の確認ができ、EC機能(オンラインショップ)では商品の販売もできる。
予約ポータルサイトでは顧客がさまざまな美容室を見比べるため、美容室からすると失客してしまうケースも出てくる。一方、自社アプリに囲いこめば、顧客がほかの美容室に目移りする機会がないためリピート集客につなげやすい。
ビューティーメリットは美容室、ネイルサロン、マツエクサロンを中心に導入されており、美容サロンではナンバーワンのシェアを誇る。最近はエステ業界でも導入店舗が増えているという。
「ファンがリピーターに」(REDEAL中村雄樹さん)
レイヤーカットやデザインカラーで知られる人気サロンREDEAL(レディアル)もビューティーメリットを導入している。
5月に開催された「ビューティーワールド ジャパン(BWJ)」のブースに訪れたREDEALの中村雄樹代表は「集客サイトだと、サイト内でお客さまが循環してしまう。ビューティーメリットはお客さまの囲い込みがしやすいのがすごくありがたい。一度ファンになっていただければ、リピーターになってもらえるんです」と話した。
REDEALの集客経路はSNSがメインだという。ビューティーメリットはInstagram、LINE、Googleと連携しているため、WEB・SNS予約にも強く、相性が良いようだ。
ブランド確立などさまざまな効果
ビューティーメリットを導入するサロン担当者からは「専用アプリがあるので自社ブランドを確立できた」「電話予約が大幅に減り受付業務の負担が減った」「集客サイトの予約手数料が減り、コスト削減につながる」などの声が上がっている。
集客サイトに依存せず自社で予約システムを確立したい事業者へ、ビューティーメリットはさらに広がっていきそうだ。
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取材・文/大徳明子、岡村幸治 撮影/岡田真麻