予約システム、POSレジ、キャッシュレス決済をひとつにまとめたデジタル支援サービスである「STORES(ストアーズ)」。ヨガやフィットネスなどのウェルネス業界を中心に、導入事業者数は累計15万社を超える。
2024年1月より、予約一元管理システム「かんざし」と連携を開始。美容室やエステティックサロン、ネイルサロン、アイラッシュサロンなど、美容サロンへの提案を強化している。
予約・顧客・売上データを一元管理
美容サロンは、自社ホームページやLINE公式アカウント、ホットペッパービューティー、minimoなど複数のサイトから予約が入る。これをまとめて管理システムに一括反映するのが、かんざしのサービスだ。
美容業界の予約システムをほぼ網羅するかんざしと連携したことで、STORESは美容サロンに対しても、予約・顧客・売上データの一元管理サービスを提供できるようになった。
通常は、それぞれ異なる企業がサービスを提供しており、同じ会社のシステムで管理できるのはSTORESだけだという。問い合わせ窓口を統一しているため、エラーが起きた際のサポートもスムーズだ。
目下、美容サロンへの提案を強化しており、これまでは出展していなかった「ビューティーワールド ジャパン(BWJ)」にも、今年は東京、大阪、名古屋、福岡、全4都市に参戦するという。
自動化で人為的なミスを削減、攻めの施策も
5月13~15日に東京ビッグサイトで開催されたBWJでは、美容サロン向けに「予約システムと、ひとつになったPOSレジ」の体験会をブース内で実施。
「予約とPOSレジ、ネット決済が全部つながっているので、顧客データを集約できる。日々の会計業務がスムーズになります」と担当者が説明していた。
予約とPOSレジのデータを自動で連携するため、会計時にスタッフが金額を打ち直すという作業がない。スタッフの作業負担が減り、人為的なミスも発生しない。
一元管理した顧客データを活用して、メルマガで次回の予約や店販品の購入を促すなど、“攻めの施策”が打てるのも魅力だ。
初期費用0円、セット価格が格安
STORESは初期費用0円で始められる。予約・顧客・売上データの管理がすべて自社サービスのため、セット価格も安価だ。
たとえば、STORESレジとSTORES予約を組み合わせると割引が適用される。月額1万4740円から利用でき、月間予約数2000件までのビジネスプランは3万3550円(いずれも税込み)。
なお、美容業界進出の前提となっているかんざしだが、これを提供するパシフィックポーターは現在、サインドの子会社となっている。サインドは「BeautyMerit(ビューティーメリット)」の運営会社であり、競合するのか、すみ分けるのか、先々の展開を注視したい。
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取材・文/大徳明子 撮影/岡田真麻、岡村幸治(予約履歴の画面のみ)