ポーラ・オルビスホールディングスは2024年4月1日、65名の新入社員をグループに迎え入社式を行った。横手喜一社長が期待を込めて仕事の心得を語った。
『で』仕事ではなく、『が』仕事を
「私は仕事には2種類の考え方があると仮説を持っています。それは、『で』仕事と『が』仕事です。
『で』仕事とは、「これでいいですか?」というように、確認を求めるような仕事です。会社にはルールや仕事の進め方があり、先輩から「こういう風にやればいいんだよ」と教わることがたくさん出てくると思います。求められていることが分かると『で』仕事になりがちです。
もう1つの『が』仕事は、「これがいいんです」「これがやりたいんです」という仕事。この『が』には主体性があるわけです。すでに答えがあることを再確認する仕事だけでは、組織は昨日のままです。昨日のままがずっと続くと、いつかは時代から大きくかけ離れていきます。
そうではなく、時代が変わる、生活者の気持ちも価値観も変わる、世の中も変わっていく時には、これまで答えとして認識していなかったことを、新たに見出していく事が大切になります。
皆さんの『が』仕事は、変化に対応していく原動力になります。私たちのグループがお客さまや社会から選ばれ続けることは容易なことではなく、当たり前ではないという意識をもって、ぜひ『が』仕事をしていただけることを願っています」
問いを立てる
「『が』仕事を実践しようとすると、なかなか難しいと言われることも多いのですが、そのような時は「問いをたてること」、これに尽きると思います。
会社の仕組みやルール、仕事を覚えた時に『何故このようなことをしているのか』『どうしてこうなっているのか』と一つひとつ、問いを立ててみてください。
日常当たり前にやっていることに対して、常に問いを立て続けていく。環境や社会や生活者の価値観が変わっていく中で、問いに対する答えを見出すのは、簡単なことではないのですが、この『問いを立てること』に皆さんの集中力と責任感を注いでください。そうすれば、ゆくゆくは私たちのグループの未来に繋がっていくと信じています」
お客さまも、私たちも、生活者
また、向き合っている相手について、企業目線ではお客さまとなるが、相手も自分も「生活者」であることを忘れないことが大事だと述べた。
さらに入社式の後半には、鈴木郷史会長がグループ理念および企業風土を伝える講話とワークショップを行った。