膨大な数の様々な動画が日々投稿されているYouTube。
その中で自分の動画を見てもらうためにはどうすれば良いのか。
「YouTubeバズ講座」の連載第9回では、一般的な横型動画の作り方について解説していきます。
一般動画のポイントは3つ
こんにちは!ジャーナリストでVTuberとしても活動しているブンヤ新太です。
自分の手で、これまでに200本以上の動画をつくり、「記者VTuberブンヤ新太」で公開しています。
今回は、皆さんもYouTubeでよく見る一番スタンダードな形、横型動画の作り方について解説していきます。
一体どのような動画を作れば、多くの視聴者に見てもらえるのか。
ポイントは大きく3つ。ずばり、「つかみ」と「テーマ」と「尺」です。
視聴者を離脱させない「つかみ」
「つかみ」というのは、動画を見始めた視聴者に「続きも見てみたい」と思わせる仕掛けのことを言います。
連載第4回の記事でも、ショート動画は開始3秒が勝負だという話をしました。
せっかく動画を開いても、「つかみ」が弱いとすぐに視聴者は離脱してしまいます。
一方で、最初の数十秒を視聴者に見せることが成功すれば、そのまま最後まで動画を見てもらえる確率が一気に上がるのです。
百聞は一見に如かずということで、私が作ってYouTube上で公開している動画を1つ、例に示します。
「【マスコミの闇】新聞記者の事件取材の実態をVTuberが暴露!警察官を尾行して住所特定します【ニュース報道】」では、動画の冒頭6秒で興味を引くようなダイジェストを入れてから本編を始めています。
このようにすることで、動画への定着率を一気に上げることができるのです。
多くの人に見てもらうための「テーマ」
ポイント2つ目は「テーマ」です。
YouTubeでは日々さまざまな動画がアップされており、その中から自分の動画を視聴者に見つけてもらうのは至難の業です。
それでも動画を多くの人に見てもらうためには、「YouTube検索の多いキーワード」を入れつつ、かつ、独自のテーマを盛り込む必要があります。
例に出した私の動画も、「事件」「マスコミ」「暴露」などのキーワードを入れながら、元新聞記者の私でしか発信できないようなテーマになっているかと思います。
このようにテーマを設定することによって、多くの視聴者の目につくような動画に仕上げることができるのです。
「尺」は長くても5分以内に
ポイント3つ目は「尺」です。
どんなに「つかみ」が良くて、「テーマ」が興味を引いても、あまりにも動画の尺が長いと多くの人たちは離脱してしまいます。
(もちろん、10分以上の長尺動画で再生回数を稼いでいる人たちも多くいますが、その人たちはプロです。簡単に太刀打ちできません)
そのため、私は長尺の動画でも「5分以内」をまずは目安に作るべきではないかと思います。
そもそも、動画編集は結構大変で、1分につき1時間くらいは平気でかかってしまいます。
10分の動画を10時間かけて作って、全く再生されないと気落ちも大きいでしょう。
そういった意味でも、まずは5分以内の動画を作ることをお勧めします。
ただ、これらを全て押さえて動画を作っても、いきなりバズることは滅多にありません。
そのため、動画を見てもらうためには、ショート動画との連携も必要になります。
次回は、ショート動画と一般動画の連携について解説をしていきます。
ぜひ、お楽しみに!
ブンヤ新太
記者VTuber
1992年生まれ。2015年に東京大学文学部を卒業し、毎日新聞社に入社。宮崎、福岡でさまざまな事件、事故、災害現場の報道に携わった後、東京政治部で官邸や国会、政党や省庁などを取材。自民党の安倍晋三首相や立憲民主党の枝野幸男代表の番記者などを務めた。2023年に独立してフリーで活動を開始。バーチャルYouTuberとして活動しているYouTubeチャンネル「記者VTuberブンヤ新太」では日々のニュースを分かりやすく解説。200本以上の動画を制作し、チャンネル登録者数は7000人を突破、Xのフォロワー数は約1.8万となっている。本名は宮原健太で、文春や集英社、PRESIDENT Onlineや現代ビジネスなど様々な媒体に記事を寄稿している。
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▽note=https://note.com/bunyaarata
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編集/大徳明子 文・図表/宮原健太(ジャーナリスト)