コタ3Qは3.3%増収 「コタエイジング バウンスアップ」が貢献

経営・業界動向
コタ3Qは3.3%増収 「コタエイジング バウンスアップ」が貢献

コタの2024年3月期第3四半期決算(2023年4月〜12月)の売上高は、前年同期比3.3%増の73億900万円。本業のもうけを示す営業利益は同5.4%減の18億1200万円で、増収減益だった。

2024.02.29更新(2024.02.29公開)

コタ第3四半期決算

2024年3月期第3四半期(2023年4月1日~2023年12月31日)

売上高

73億900万円(前年同期比3.3%増)

営業利益

18億1200万円(同5.4%減)

経常利益

18億3300万円(同8.7%減)

四半期純利益

12億7800万円(同13.6%減)

区分別の業績概要

区分別では、カラー剤、育毛剤、パーマ剤、その他のいずれも前年実績を割り込んだが、主力のトイレタリー(シャンプー&トリートメントやボディソープなど)と整髪料が前年実績を上回った。

全体売上における構成比は、トイレタリーが73.4%、整髪料が17.4%であわせて9割を超える。

売上高
(百万円)
トイレタリー5,678
(6.0%増)
整髪料1,342
(4.1%増)
カラー剤193
(14.1%減)
育毛剤375
(25.2%減)
パーマ剤73
(10.4%減)
その他71
(9.9%減)

主力の「コタ アイ ケア」が順調に推移し、2023年5月に発売した新製品「コタエイジング バウンスアップ」が好調だった。

「コタエイジング バウンスアップ」はボリュームの無くなった中高年の髪にアプローチして“見た目の印象”を変えるシリーズ。シャンプー、トリートメント、ミスト(整髪料)をラインナップしている。

2023年11月から12月にかけて開催した、コタ製品の販売コンクール「コタ全国店販コンクール」も業績に寄与した。

中高年向けシリーズが好調

「コタエイジング バウンスアップ」を発売した第1四半期決算は、前年同期比7.0%増の増収だった。

>> コタ1Qは7.0%の増収 エイジングケアのヘア新製品が寄与

原材料費の上昇、人材や設備投資にともなう人件費や減価償却費の増加により、営業利益、経常利益、純利益はいずれも前年実績を下回った。

通期の業績予想

2024年3月期(2023年4月1日~2024年3月31日)

売上高

94億円(前年同期比6.8%増)

営業利益

20億円(同1.0%減)

経常利益

20億1000万円(同5.0%減)

当期純利益

13億9400万円(同10.7%減)

※直近に公表された業績予想からの修正は無し

山﨑取締役が辞任、能登半島地震に500万円

なお、2024年2月29日付で、取締役の山﨑正哉氏が辞任する。理由は一身上の都合によるもの。

また、1月18日開催の取締役会では、日本赤十字社を通じて令和6年能登半島地震の被災地に500万円を寄付することを決議した。

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文/大徳明子

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