20日に告示された東京都知事選では、都内の各地で舌戦が繰り広げられています。
その主な候補者が街頭で訴えている内容はどういったものなのか?
今回の「週刊タイパニュース」では東京都知事選の公約について解説します。
都知事選の選挙公約とは?
こんにちは!ジャーナリストでVTuberとしても活動している宮原健太です。
東京都知事選では、7月7日の投開票日に向けて各候補が選挙戦を繰り広げています。
私もジャーナリストとして、各陣営の選挙戦略を取材していますが、その中で主張されている選挙公約は一体どのようなものなのか?
今回は主な候補者の公約について解説していきます。
小池都知事の「東京大改革3.0」
まず、現職の小池百合子氏はどういった内容を訴えているのか。
小池氏は「東京大改革3.0」と銘打って、「セーフシティ」「ダイバーシティ」「スマートシティ」の3つをテーマとしています。
カタカナが並んでいるのに小池氏らしさが表れていますが、具体的には災害対策や少子化対策、行政手続きのデジタル化などを推し進めていくようです。
蓮舫氏の「7つの約束」
それに対して、挑戦者である前参議院議員の蓮舫氏は「7つの約束」という公約を掲げています。
その1つ目では「現役世代の手取りを増やす」をキャッチコピーに、格差の解消や、子どもが多くいる世帯への家賃補助制度創設など、困窮者対策を充実していくとしています。
また、都庁ライトアップに使われている予算を他のことに回すなど行財政改革を進めるとしていて、かつて民主党政権のときに「仕分け人」として名を馳せた蓮舫氏らしい政策も並んでいます。
石丸伸二氏の「東京を動かそう」
そして、前安芸高田市長の石丸伸二氏は「東京を動かそう」と題して、政治再建、都市開発、産業創出の3つをテーマとして掲げました。
安芸高田市という地方の首長でありながら、時には物議を醸す発言で人気や注目を集めた経験を活かして、都政への注目度を上げ、そのうえで都民の意見を集約し、政策の合理化を図っていくとしています。
このような政策を掲げながら繰り広げられている東京都知事選。
都民が誰に次の都政を託すのかが注目されています。
次回はその都政の課題について解説します。
ぜひ、お楽しみに!
宮原 健太
ジャーナリスト、YouTuber
1992年生まれ。2015年に東京大学文学部を卒業し、毎日新聞社に入社。宮崎、福岡でさまざまな事件、事故、災害現場の報道に携わった後、東京政治部で官邸や国会、政党や省庁などを取材。自民党の安倍晋三首相や立憲民主党の枝野幸男代表の番記者などを務めた。2023年に独立してフリーで活動を開始。文春や集英社、PRESIDENT Onlineや現代ビジネスなど様々な媒体に記事を寄稿している。YouTubeチャンネル「記者VTuberブンヤ新太」ではバーチャルYouTuberとしても活動しており、日々のニュースを分かりやすく解説している。
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編集/大徳明子 文・図表/宮原健太(ジャーナリスト)