生きた細菌を活用した化粧品を ロレアルがラクトビオ社を買収

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生きた細菌を活用した化粧品を ロレアルがラクトビオ社を買収

仏・ロレアルグループは2023年12月4日、微生物研究では大手にあたるデンマークのバイオ企業・ラクトビオ社の買収完了を発表した。

皮膚表面の微生物研究に拍車

ラクトビオ社はソーレン・ケアルフ博士(Søren Kjærulff, Ph.D.)とシャーロット・ヴェデル博士(Charlotte Vedel, Ph.D.)によって2017年に設立された。

乳酸菌やビフィズス菌などで知られる「プロバイオティクス」や人体と共生する微生物である「マイクロバイオーム」の研究に強みを持つ。

ロレアルは20年にわたってマイクロバイオーム領域における研究に取り組んできた。今回の買収により、「皮膚の表面に生息する微生物に関する知見をさらに深めることができる」としている。

今後は「生きた細菌を使用した、安全で効果的な皮膚や髪のための新しい化粧品ソリューションの開発」などへの取り組みを進める構えだ。

全世界に3900名の科学者と5500名の技術者

ロレアルグループは世界最大の化粧品会社で、2022年のグループ売上高は382億6000万ユーロ(1ユーロ156.54円換算で5兆9893億円)に上り、従業員は8万7400名を数える。

研究体制も整っており、世界11カ国に20の研究開発と研究開発拠点を置き、3900名以上の科学者と5500名以上の技術系の専門家を抱えている。

編集・文/大徳明子

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