美容室にぴったり! タオル専用コース、はっ水回復コース搭載のドラム式洗濯乾燥機

特集・インタビュー
美容室にぴったり! タオル専用コース、はっ水回復コース搭載のドラム式洗濯乾燥機

ドラム式洗濯乾燥機の最新モデル。美容室ならではの活用法を話すパナソニック広報の秦慶治さん

たくさんのタオルを使う美容室にとって、洗濯乾燥機は導入したい機器のひとつです。最新の機種は、ただ洗い乾かすだけでなく、タオルをふかふかに仕上げる、生地のはっ水機能を回復させるなどの機能を搭載しており、美容室にとって強い味方となります。

今回は、美容室のためのドラム式洗濯乾燥機の選び方や機能を、パナソニックで洗濯乾燥機部門の広報を担当する秦慶治(はた・けいじ)さんに取材。2023年8月に発売された最新モデルを例に、美容室でどのような使い方ができるのか、詳しく聞きました。

美容室の洗濯乾燥機は縦型よりドラム式

洗濯乾燥機を選ぶうえで、まず気になるのがドラム式と縦型の違いです。

縦型はドラム式に比べて価格が安いため導入しやすいのは事実ですが、秦さんは「美容室に洗濯乾燥機を導入するならドラム式がおすすめ」と言います。その理由は、ドラム式のほうが生地を傷めにくいからです。

パナソニックのドラム式洗濯乾燥機NA-LX129CL/R
パナソニックのドラム式洗濯乾燥機NA-LX129CL/R。「ななめドラム」のため、腰をかがめずに洗濯物を取り出せる

「縦型は、たっぷりの水を使い、水流を起こして衣類同士をこするように洗うため、泥などの固形汚れに対して高い洗浄力を発揮します。一方でドラム式は、縦型より少ない水量で洗うため洗剤の濃度が濃くなり、皮脂汚れを落とすのが得意で、洗い方も上から下に落とす“たたき洗い”なので衣類の傷みや絡みが少なくて済みます」(秦さん)

パナソニックのドラム式洗濯乾燥機の内部
ドラム式洗濯乾燥機の内部。壁面の凹凸の形状は、洗浄力を高めるための研究の末、開発したものだそう

乾燥方式がヒートポンプ式のものを選ぶ

乾燥機能は、ヒーター式、ヒートポンプ式の2種類があります。秦さんがおすすめするのはヒートポンプ式です。

「ヒーター式の乾燥機能を搭載した製品は価格こそ安いものの、消費電力が非常に高いのが難点です。毎日のように乾燥機能を使うであろう美容室での使用を想定して、省エネ性に優れたヒートポンプ式をおすすめします。最新のヒートポンプ式乾燥はやさしくふんわり乾かすので、生地を傷めにくいという特性もあります」(秦さん)

光熱費が高騰している昨今では、省エネ性の高い製品を買うメリットが増しています。ヒーター式とヒートポンプ式ではランニングコストに大きな差が出るため、ここは初期費用ではなく総コストを考慮して、ヒートポンプ式のものを選びましょう。

また、洗濯と乾燥を1台でこなせれば、洗濯機から乾燥機にわざわざ洗濯物を移す必要も、洗濯物を干す手間もありません。毎日のことですから、スタッフの労力軽減に大きな差が出ます。

インタビュー中の秦さん
インタビュー中の秦さん。ドラム式洗濯乾燥機のあれこれについて、わかりやすく説明してくれました

タオルやカットクロスに適したコースを搭載

ドラム式洗濯乾燥機は、毎年新しいモデルが発売されています。秦さんによると、最新モデルを買う主なメリットは「省エネ性の向上と多彩なコースにある」そうです。

「ドラム式洗濯乾燥機の省エネ性は、年々向上しています。特に乾燥運転時の消費電力については、5年、10年も前のモデルと比べると大きな差がありますから、従来機種から買い替えるとランニングコストを低減できます」(秦さん)

パナソニックの2023年モデルが搭載する機能のなかには、美容室にぴったりなものがあります。それが「タオル専用コース」と「はっ水回復コース」です。

タオル専用コースは、タオルメーカーの監修のもとで開発したもの。洗い方、乾かし方が最適化されており、タオルのパイルを立たせてふかふかに仕上げます。

タオル専用コースの操作画面。タッチパネルで操作できる
タオル専用コースの操作画面。最新機種のなかでも最上位のモデルは、操作がタッチパネル式になっています

はっ水回復コースは、水をはじく生地の機能を回復させるための特別なコース。特殊な乾燥運転によって繊維の向きを直し、はっ水力を復活させます。

「はっ水回復コースはアウトドアウェアなどに用いることを念頭に開発した機能ですが、美容室ではカットクロスのはっ水力を回復させるのに役立つかと思います。この機能は、2023年モデルの目玉のひとつです」(秦さん)

はっ水回復コースの洗濯レポート
はっ水回復コース使用後の洗濯レポート。一度に投入できる量は1.6kgで、所要時間は2時間

そして忘れてはならないのが、洗剤などの自動投入機能です。

「洗剤や柔軟剤を本体のタンクに入れておくだけで、洗濯物の量に応じて自動投入されます。液剤の量を自分で測る必要がなくなるうえ、入れすぎ・少なすぎになることもありません。初めて使う人でも、操作に慣れている人でも、いつも同じクオリティで洗濯が行えます」(秦さん)

自動投入する洗剤を入れておけるタンク
本体上面のタンクは3つ。洗剤、柔軟剤のほか、液体漂白剤やおしゃれ着用洗剤が自動投入できます。タンクの容量は、液体合成洗剤が約1010ml、柔軟剤が約890ml、液体漂白剤またはおしゃれ着用洗剤が約730mlです

また、洗濯終了時刻を外から予約することもできます。朝に洗濯が済むよう予約しておけば、乾燥したてふかふかの状態で開店を迎えられます。

「ナノイーX衛生ケア」の説明画面
帽子をかぶってサロンワークをする美容師さんにおすすめなのが「ナノイーX衛生ケア」コース。水洗いしづらい帽子や小物を「ナノイーX」の力で消臭・除菌します

2023年モデル3機種の比較表

省エネによってランニングコストを下げるだけでなく、タオルをふかふかに仕上げる、カットクロスのはっ水力を復活させる、帽子などの小物の消臭・除菌にも使えるなど、最新のドラム式洗濯乾燥機は美容室にぴったりの機能を備えています。まるで、美容室のために開発された製品に思えるほどです。

最後に、記事内で紹介した機能の有無や価格を一覧化します。パナソニックの2023年モデルのうち、タオル向けのコースを搭載する3機種の比較表です。最上位機種のNA-LX129CL/Rでなくとも、美容室に欲しい機能を搭載していますので、施術以外にかける時間や労力の短縮・軽減にお役立てください。

機種名NA-LX129CL/RNA-LX127CL/RNA-LX125CL/R
洗濯脱水・乾燥容量12kg・6kg12kg・6kg12kg・6kg
乾燥方式ヒートポンプ式ヒートポンプ式ヒートポンプ式
タオル専用コース搭載搭載(※)搭載(※)
はっ水回復コース搭載搭載搭載
洗剤自動投入搭載搭載搭載
スマホ連携搭載搭載
ナノイーX衛生ケア搭載
操作インターフェースタッチパネルボタンと液晶パネルボタンと液晶パネル
公式通販税込価格36万8280円31万8780円28万8090円
※コース名は、タオルコースとして搭載

編集・取材/大徳明子 取材・文・撮影/畑野壮太

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