花王のトータルメンズケアブランド「サクセス」と高級理容室「ヒロ銀座」のコラボレーション店舗「かっこつけない理容室」が、2023年11月17日〜12月17日の期間限定で実施された。
成りたい自分を伝えられる「かっこつけない理容室」
「かっこつけない理容室」の舞台となったのは、HIROGINZA社が運営する「ヒロ銀座」および「PREMIUM BARBER」の国内全35店舗。通常のカットメニューに付帯する期間限定サービスとして提供された。
各店舗に、新しい自分と出会った8人の男性を紹介するオリジナルヘアカタログを設置。カウンセリングシートには、「自信」「チャレンジ」「自由」などパーソナリティを表す30のキーワードを載せ、指で差し示すだけで、成りたいイメージを理容師に伝えられる仕組みをつくった。
男性は自己肯定感が低く、ヘアスタイルもあまり変えない
「かっこつけない理容室」の取り組みの背景には、男性の自己肯定感を高めたいという狙いがある。
花王が今年10月、20歳〜79歳の男女1200人に行った「自己肯定感と“髪”に対する意識の関係性に関わる実態調査」では、男性の自己肯定感の低さがあらわになった。
男性の51%が「自己肯定感が低い」と答え、なかでも40代男性が最も多く、68%に上った。
自己肯定感が低い男性は「髪や髪型のお手入れに関心がない」「自身の髪に自信がない」という回答が多いという特徴が見られた。また、男性の48%は、ヘアカットのオーダーを3年以上変えていないことがわかった。
「カット中の会話はできるだけしたくない」(34%)、「自分の髪の状態では理想の自分の髪型にはなれないと感じる」(31%)、「カットの過程で要望を伝えることに抵抗がある」(26%)と、消極的な姿勢がうかがえる。
こうした現状を踏まえ、国際男性デー(11月19日)を含む1カ月間、「自分の心と向き合い、自分でいいなと思える自分自身に出会うことで、さらなる可能性に気づいてほしい」という願いをこめた理容室として「かっこつけない理容室」が実施された。自信がなく、要望を伝えるのが苦手な人も使いやすいカウンセリングシートなど、取り入れたいヒントも多いのではないだろうか。
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