「中国のシリコンバレー」と呼ばれる深セン市。ここに拠点を置く美容機器メーカーのSHENZHEN LESCOLTON ELECTRICAL APPLIANCE(深セン レスコルトン エレクトリカル アプライアンス)が、極小サイズのヘアドライヤーを展開している。
中国・深センの美容機器メーカー
レスコルトン社は2010年に中国の工業都市・深センで設立された、主に美容機器の研究・開発を行うメーカー。
「より多くの人々が美しさと自信を取り戻すお手伝いを」を方針とし、レーザー育毛やヘアケア、IPL家庭用脱毛などの製品を手がける。なかでも、毛根からヘアケアを考える光学技術の研究に力を注いでいる。
世界最小? 用途は髪にとどまらず
日本への販路拡大を図るべく出展した「第1回 ヘアケアEXPO」では、研究成果とメーカーとしての高い技術力の結晶である「LS-086 ヘアドライヤー」を展示。約13×8㎝の小型ドライヤーで、担当者は「世の中に出ているT字ドライヤーの中でも最も小さい」と話していた。
「LS-086 ヘアドライヤー」には、最大で毎分7万6000回転を誇るブラシレスモータが採用されている。これは「他のドライヤーの2倍もの速度を出せる」とのこと。同社の空気増倍技術と組み合わせることで、強力な風を送ることが可能だ。なお、風速はワンタッチで3段階の調整ができ、好みに合わせて自由に切り替えができる。
この商品は温風機能を持たない。しかし、代わりにアタッチメントのノズルを変えることで、ヘアケアにとどまらずマルチな使い方ができる。「例えば、服のほこりを落とす、焚き火で火種を大きくする、浮き輪に空気を入れることができます。コードレスのため、屋外でも使いやすいのが利点です」(担当者)。
最大11万回転のモニター搭載、T字ドライヤー
そして「LS-089 ヘアドライヤー」はレスコルトン社の自信作。最大で毎分11万回転の高速モーターを取り入れている。従来のモーターと比較して、電力を節約できるのも魅力だ。
熱風だけでなく急速冷風も可能。12種類ものモードを選べるため「どんな髪質の人でも満足のドライヤーです」(担当者)。
光線療法を用いた機器にも期待
このほか、レスコルトン社ではLLLTレーザー(摂氏40℃以下の低温レーザー)を使用した育毛キャップや光線療法を用いたブラシなども取り扱っている。
日本ではまだなじみのないメーカーだが、ストロングポイントを持った商品の開発に今後も注目したい。
編集/大徳明子・畑中美香 取材・文/八木ななみ