副業をする方が増えている昨今。kasane hair salon店長の内記敬さんは、美容師のかたわらWEBサイト制作や動画撮影などを手がけています。
連載『Jobシンガー・missatoが行く』第7回は、内記さんに仕事観や音楽について聞きました。
内記 敬
ないき・けい / kasane 店長
国際文化理容美容専門学校を卒業後、新卒で原宿のBRIDGEに入社し、2011年に独立。美容学校時代の同級生が「実家を継ぎながらも新しい形にする」とkasaneを始めるのに協力し、店長となる。
kasane(カサネ)
90年以上続く婚礼美容サロンの後継として2011年6月にオープンした完全プライベートサロン。姉妹サロンに婚礼美容のkasane bridal salonがある。
▽住所=東京都新宿区矢来町162
──内記さんが美容師になったきっかけは?
中学生の時、友達に「向いている」と言われてその気に。高校の推薦入学の面接でも「将来は美容師」と話しました。
── kasaneという店名の意味は?
美容学校の同級生の國見といっしょに始めて彼がオーナーなのですが、その実家が1932年創業の婚礼美容の家で十二単の着付けもしています。
それで長い年月を「重ね」ているし、十二単は着物を幾重にも「重ね」ていくからと。
── ダブルミーニングでかっこいい!独立される前は?
新卒から27歳で独立するまで、ずっと原宿のBRIDGEです。カミカリスマにも選出されている西本昇司さんのもとで、美容師としての生き方を教えてもらいました。
── なぜ独立したのですか?
がむしゃらに働いて有名になることが成功、という美容業界の雰囲気が苦手で。國見が実家を継ぐタイミングで、彼は美容婚礼を、僕はアシスタントなしの完全マンツーマンサロンをすることにしました。
自分のペースでできるので、副業で動画やWEBサイトを制作しています。毎年フジロックのために休みをとって、妻と3人の子どもたちと家族で行っているんです。
── 家族でフジロック、素敵です!副業は大変では?
好きでやっているので全然苦じゃないです。
WEBサイトはプレス担当だったアシスタント時代からの趣味ですし。美容師という軸があるから、自分のペースで副業に挑戦できています。
── 内記さんの忘れられないお客さまは?
僕の大好きなThe Avalanches(アヴァランチーズ)というオーストラリアのDJグループに、直接会うきっかけをくれた通訳の方です。
── すごい! きっかけは?
2011年から書いていた音楽の趣味全開のブログです。
2018年に、彼らがフジロックのために来日した時、その通訳さんがブログを見て来店し、彼らの滞在しているホテルに招待してくれました。
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