ミス・パリ・グループ傘下、ユーフォリアの新ブランド「Vain」誕生

経営・業界動向
ミス・パリ・グループ傘下、ユーフォリアの新ブランド「Vain」誕生

明治通り沿いに14席の大型サロン

2019年6月2日、東京・渋谷の明治通りに「Euphoria(ユーフォリア)」の新ブランドとなる「Vain(ヴェイン)」がグランドオープンした。

「ハイエンドでハイセンスなNew Yorkテイストのサロン」という位置づけで、セット面14席、スタッフ数12名を擁する大型サロン。カット価格は5940円から。

ミス・パリ・グループ入り後、初の新ブランド

ユーフォリアは2000年1月設立のデザイナーズサロンで、2016年7月に、ミス・パリ・グループの傘下に入った。加入当時の11店舗から、新規出店、拡張移転、閉店などを行い、現在は12店舗を展開、顧客には20代女性を多く抱える。

新ブランド「ヴェイン」のターゲットは、自分らしく本物志向を目指す全ての女性たち。

vainとは「うぬぼれ」を意味し、“量産的な流行には左右されない真の魅力を表現し、うぬぼれるほどの自信と輝きを与える”をコンセプトに、トレンドを発信していく構えだ。

ユーフォリアの新ブランドvain店内

モノトーンカラーでまとめた店内は落ち着いた雰囲気

新店には、国内外の美容セミナーで講師を務めている知識、経験ともに一流のスタイリストが集結。

一人ひとりの骨格や女性像に合わせたパーソナルなデザインカット、独自のレシピとテクニックによる『モノトーンカラー』『ハイライト』『バレイヤージュ』などのデザインカラー、立体感と抜け感のあるデザインパーマを提案する。

エステ業界大手のミス・パリ、全方位的な事業拡大へ

ミス・パリ・グループは、「エステティック ミス・パリ」「男のエステ ダンディハウス」を展開するエステ業界大手。ユーフォリアを傘下に収めることで2016年に理美容業界に参入した。

実は、2010年設立の専門学校「ミス・パリ・ビューティ専門学校(ミスパリ学園)」には美容学科があり、業界参入以前から美容学生の育成には取り組んできた。現在は、ユーフォリアの社員教育プログラムの一部を授業に導入したり、スタッフから直接指導を受ける機会を設けたりしているという。

サロン展開については、ユーフォリアの方針を踏襲しており、青山、原宿、渋谷、銀座など都心の一等地のみに出店している。

2017年5月に、グループ本社であるGINZA MISS PARISの7階に、約70坪の大型サロン(セット面18席、個室2室、ヘッドスパ個室2室)を備えるユーフォリア銀座本店をオープン。

さらに2019年4月には、淡いピンクとグレーを基調とし撮影フォトブースを設けて、若い女性への訴求力を高めたユーフォリア銀座三丁目店をオープンするなど、戦略的な展開を続けている。

なお、カット料金のベースは既存店が5400円なのに対し、銀座本店は7560円、銀座三丁目店は6480円。ヴェインは5940円のため、従来のユーフォリアよりも500円ほど高く、戦略性の高い新店よりは安い価格設定となっている。

ミス・パリ・グループは理美容業界参入の際、「美容総合商社として全方位的な事業拡大を図る」とした。それから約3年を経て立ち上げた新ブランド「ヴェイン」。多店舗展開はあるのか、新たな新ブランドも出てくるのか。試金石となる新ブランド1号店の動向に注目が集まる。

Vain(ヴェイン)店舗概要
▽住所:東京都渋谷区渋谷1-23-18 ワールドイーストビル6F
▽アクセス:東京メトロ渋谷駅13番出口より徒歩2分、JR渋谷駅宮益坂口より徒歩5分
▽営業時間:平日12:00~22:00/土10:00~20:30/日祝10:00~20:00
▽定休日:第一火曜日
▽TEL:03-6803-8302
▽セット面:14席
▽スタッフ数:12名(ディレクター:山内武利、店長:土田哲也)

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