全国理美容製造者協会(NBBA)は「サロンユーザー調査2019(2018年調査)」の結果を発表した。2018年10月5~11日の期間、15~69歳女性を対象にインターネット調査を行ったもの。
サロン利用回数は全体4.3回、サロンユーザー5.9回
全体では年4回通う人が最も多く14.4%、次いで年3回(14.2%)、2回(13.6%)、6回(12.5%)と続く。一方、一度もサロンに行かないという人は10.4%と3年連続で1割を超え、年1回も10.0%だった。
サロンユーザー(年3回以上の利用者)に絞って見ると、1年間の平均利用回数は5.9回。年代が上がるほどに回数が増える傾向にあり、10代が4.8回、60代が6.9回となった。
※備考
この調査は、サロンを一定以上利用しているサロンユーザーの実態調査のため、以下の結果は、年3回以上の利用者(全回答者の66.0%)を対象としている。また、日本の人口構成比に合わせて補正したウエイトバック集計となっている。
※ウエイトバック集計とは⇒調査会社アスマークの解説ページ
平均利用総額は7041円、平均利用年数は6.5年
平均利用総額は7041円で、前年より2.2%減少した。
年代別では、30代の7820円が最も高く、以下、20代7557円、40代7416円、50代6820円、60代6316円、10代5702円と続く。
「その美容室を利用するようになってどのくらい経つか」との利用年数への回答は、平均6.5年。高年層ほど利用年数が長く、60代では9.7年だった。
施術別の利用実態
施術別の利用実態(年間)は次の通り。ヘアカラーが堅調を維持する一方、パーマは苦戦が続く。
ヘアカラー
利用率:54.5%
平均利用回数:5.3回
トリートメント(有料)
利用率:32.0%
平均利用回数:4.1回
ヘッドスパ
利用率:14.6%
平均利用回数:3.2回
ウェーブパーマ
利用率:11.8%
平均利用回数:2.5回
※「ウェーブパーマもしくはデジタルパーマ」のグラフについては、2015年までは「ウェーブパーマ」のみの数値
デジタルパーマ
利用率:5.1%
平均利用回数:1.6回
ストレートパーマ
利用率:11.8%
平均利用回数:2.1回
店販の購入者は2割強
また、店販については「最近1年間に美容室で商品を購入したこと」がある人が21.2%(1124人)。
店員からの勧めを受けた場合は半数を超える55.3%(1446人)が購入し、勧めを受けていない人の購入率は1割を切る8.4%(3854人)だった。美容師やレセプショニストによる説明の重要性がはっきりと現れた。
※表・グラフは全国理美容製造者協会(NBBA)作成